「旧姓使用の法制化案」は、今後も半永久的に
「検討中」であり、提出されないのではないかと、
わたしは予想しました。
このように予想するのはなぜかについて、
よりくわしいお話をしたいと思います。
「旧姓使用の法制化」は、選択的夫婦別姓法案を
つぶすために、持ち出されるものだからです。
「選択的夫婦別姓つぶしのための旧姓使用の法制化」
選択的夫婦別姓の議論が持ち上がったとき、
「旧姓使用の法制化を進めている」と言って
先送りにできればそれでよい、ということです。
結婚と苗字の問題に直面する人たちのための
本気で解決をはかろうという意思は、
彼ら反対派(非共存派)にはまったくないのでしょう。
それゆえ、旧姓使用の法制化なんて
「言っているだけ」で本気で実現する気はなく、
実態のある法案を作らないのだと思います。
旧姓使用の法制化は膨大な数の法律や政令の
見直しが必要で、行政や民間にかかる負担も
膨大なものとなると言われています。
そんな問題含みの法制化案を実現することは、
技術的にきわめて困難でもあるのでしょう。
それで具体的なかたちの法案が
作れないのもあるものと思います。
法改正4つのみの選択的夫婦別姓を阻止したいだけの首相におもねって、法律650・政省令2700の見直しが必要で、どう観ても行政にも民間にも膨大なコストと混乱が生まれるとわかっている「旧姓の法制化」の検討を閣議決定してしまう国。
— 井田奈穂|一般社団法人あすには代表理事|ライター (@nana77rey1) May 2, 2026
生産性度外視のイエスマンが国をダメにする構図なのだと思います。 https://t.co/sYObRb5eRT
自民党の内情の問題もあると思います。
自民党の中には、旧姓使用の法制化を主張する
反対派(非共存派)と、旧姓使用さえも反対という
「真正」の反対派(非共存派)もいます。
「旧姓使用の法制化・提出できない可能性」
「選択的夫婦別姓の実現で自民党が消滅?」
彼らはみんながんめいきわまりなく、
おたがいに自分の主張を絶対に譲らないでしょう。
それゆえ旧姓使用の法制化案を
自民党がまとめることは不可能と思われます。
現在の内閣府・男女共同参画局も、
こうした自民党の内情をおもんかばうと思います。
かくして本気で旧姓使用の法制化案の
推進はしないものと思います。
そもそもが「旧姓使用うんぬん」は、
選択的夫婦別姓に反対する男たちの
「お気持ち」をしめしたものだと思います。
「旧姓使用でじゅうぶん」の精神構造」
「旧姓使用程度なら、うちの嫁が自分の
苗字を名乗ってないと感じないから許してやる」
「結婚改姓したくない女に認める権利なんて
この程度でじゅうぶんだ」です。
もともと「お気持ち」にすぎないものを、
「対案」ということにして法制化しようとするから、
無理が出てくるのだと思います。


自分が改姓するつもりがないのに偉そうですね。
もちろんそれもあります。
可能ならば、永遠に先送りしたいのでしょう。
「旧姓使用」はそのような
高圧的な態度にもとづく「お気持ち」を
言いあらわしたものだということです。
それゆえ「旧姓使用の法制化」など
不可能ということなのでしょう。
反対派が◯んだら時間稼ぎは不可能です。
特定個人の反対派(非共存派)に関しては、
自分が生きているあいだだけ
選択的夫婦別姓が実現しなければよいのでしょう。
それで実質的に「永遠」です。
社会全体の制度の問題としては、
反対派(非共存派)の寿命にたよっていては、
「永遠」もありえると思います。
人数が減っているとはいえ、若い世代にも
「妻が自分の苗字を名乗らないと嫌」
という男性は一定数います。
それは選択的夫婦別姓の実現を妨害するには、
じゅうぶんな数だと思います。
それでも「永遠」はないと思われて、
それは選択的夫婦別姓を実現しないことで、
いつか国際社会から制裁を受けると
予想されるからです。