2023年06月03日

法制審議会のB案・理由は言わなくても自明

5月29日エントリの続き。

「選択的夫婦別姓を求めるかたたちは
子どもの苗字の話題に不熱心」と言う
反対派(非共存派)
の続き。

 
この反対派(非共存派)は、
「2つ目のリンクでは、子が生まれた時に
決める方が望ましいと書かれている」
と言っています。



「ふたつめのリンク」は、法制審議会の
答申の案をしめしたものです。

「夫婦別姓反対派のブログ・子どもの苗字」

ここで「出生時に子どもの苗字を
父母のどちらかから選ぶB案を
支持するかたが多いと思われる」と、
わたしは書いています。

子どもの苗字に関しては、
A案は「父母のどちらかの苗字に統一」で、
「婚姻時に定める」となっています。
B案は「出生時に父母のどちらかから選ぶ」で、
「出生ごとに定める」となっています。

現状で選択的夫婦別姓法案が提出された場合、
A案になる可能性が濃厚ですが、
望ましいのはB案であり、
B案を支持するかたも多いと思います。

選択的夫婦別姓の実現を求めるかたが
「夫婦別姓の場合、子どもの苗字は
どうするか」と訊かれた場合、
「A案とB案がある」「B案のほうが望ましい」と
答えるかたも多いと思います。

最初の反対派(非共存派)が
言っているのは、この箇所のことでしょう。


最初のツイートの反対派(非共存派)は
なぜB案のほうが好ましいのか、
「とくに理由もしめさずに」とも言っています。

A案は、子どもの苗字は全員同じで、
それ以上の選択の余地はないです。
B案は、子どもの苗字は父母のどちらでも
選べるという選択の余地があります。

B案のほうが自由度が高いのですから、
B案を支持するかたが多くなるのは
とうぜんのことだと言えます。

理由なんてしめさなくてもあきらかです。
だからわざわざ理由をしめさない
というだけのことです。


付記:

問題のエントリはもともと、
「「子の氏は戸籍筆頭者の氏になる。
今までと変わらない」となぜか判で
押したように答える」という
反対派(非共存派)に対する反論です。

そのようなことが論点になったとき、
選択的夫婦別姓を求めるかたたちは、
実際にどう答えているかを示す
という文脈ということです。

なぜ法制審議会のB案を好ましいと
考えるかまでしめす必要のある
文脈ではないから、エントリでは
書かなかったということもあります。
posted by たんぽぽ at 13:21
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