2022年11月20日

なぜ戦前の民法も平等と言い出した?

11月12日エントリの続き。

「ふうべるんぐ」はなにを思ったか、
明治民法でも結婚後の苗字に関して
ジェンダー平等だった、女性が必ず
改姓するということはなかったと
言いたくなったのでした。

「100年前はかならず女性が改姓だった」

 


それで明治民法の時代も男性の改姓が
ふつうにあったと言いたくて、
「ふうべるんぐ」は婿養子や女戸主の
存在を言い出したのでしょう。

戦前の民法に婿養子や女戸主があることは、
婚姻に関してジェンダー平等だったことに
ならないのはあきらかです。

あくまで家制度は男性中心であり、
そのために婿養子や女戸主という仕組みを
作ったことは、これまで見てきた通りです。

「明治民法における男性の改姓は婿養子」
「明治民法・女戸主はいたけれど」


戦後の現在の民法は婚姻の苗字に
関してジェンダー平等だと言ってのける
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は
たくさんいます。

戦前の民法もジェンダー平等だった
とまで言ってくる反対派(非共存派)は、
さすがにめずらしいと思います。
「ふうべるんぐ」のほかにはいないかもしれないです。


戦前の民法がいかにジェンダー差別的でも
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)に
とっても、どこも問題ないように思います。
それは過去のものであり、
すでに否定されたものだからです。

彼ら反対派(非共存派)としては、
現在の民法がジェンダー平等だと
主張できればいいのではないかと思います。


現在の夫婦同姓を強制する民法も、
実質的に女性が改姓すると
決まっているも同然で、とてもジェンダー平等と
言えるしろものではないです。
このような反論は、選択的夫婦別姓を
求めるかたたちからいつもあります。

それゆえ「現行民法はジェンダー平等だ」と
主張しにくくなってきたとでも、
「ふうべるんぐ」は感じたのでしょうか?

それで戦前から婚姻時の苗字は
ジェンダー平等だった、ということにして、
現在の民法の正当化をはかろうと
したのでしょうか?
posted by たんぽぽ at 21:31
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