早く選択的夫婦別姓を実現しろ」と
思っているのではないかと、
推測するツイートがあります。
11月22日エントリでご紹介した、
「日経新聞には選択的夫婦別姓の反対派
(非共存派)が寄り付かない」と言った
松原あやめさんのツイートです。
ていうか自民党の大多数の議員も「うぜぇから早く選択的夫婦別姓実現しろ」って思ってるでしょ?
— 松原あやめ@共働き共家事 (@ayame_tomokaji) November 17, 2021
認めない限り国連からは勧告を出され地方議会からは意見書を出されマスコミからは賛否を問われ事実婚カップルからは裁判を起こされ、
一部の反対派議員が「年賀状を書く人が困る」だの「祖父が山本で、父が鈴木で、孫が田中みたいなことになる」だのトンチキな妄言を発するのを横目で見ながら自分自身は有権者に賛成とも反対とも言いづらい。
— 松原あやめ@共働き共家事 (@ayame_tomokaji) November 17, 2021
うぜぇから早く実現しましょうよ #選択的夫婦別姓
野党の目玉政策も1つ潰せますしね。
ここでの「大多数の自民党議員」は、
選択的夫婦別姓に賛成か中立
(とくに中立)の議員になるでしょう。
2019年の参院選の時点で、自民党議員の
選択的夫婦別姓に対するスタンスは、
賛成19%、中立53%、反対28%です。
「選択的夫婦別姓・自民党に中立が増えた」
「選択的夫婦別姓・自民党から反対が減った」
賛成と中立を合わせて72%ですから、
「大多数の自民党議員」には
実際になっていると言えます。
そんな「大多数の自民党議員」は、
選択的夫婦別姓に関して
「うぜえ」とは思っていそうです。
ツイートが挙げている国連からの勧告、
地方議会の意見書、マスコミによる
取材や調査、夫婦別姓訴訟など、
どれも選択的夫婦別姓の実現に対する
要求が強まっていることを
いやでも意識させられると思います。
選択的夫婦別姓が実現すれば
こうしたことは終わりになるのに、
くらいは「大多数の自民党議員」は
思っているかもしれないです。
それでも「早く選択的夫婦別姓を
実現しろ」というのは、
「中立」の議員はそれほど強くは
思っていないかもしれないです。
(「賛成」の議員は早く実現しろと
強く思っていると思います。)
国連からの勧告と地方議会の意見書は、
実効的な罰則や強制力がないので、
いくらでも無視できます。
マスコミによる取材や調査は、
自分の選択的夫婦別姓に対する
スタンスが公表されるので、
国民に知れていささかやっかいです。
それでも「中立」「無回答」で
やりすごすことはまだできます。
夫婦別姓訴訟はたくさんなされて
いますが、いまのところ
原告が敗訴を続けています。
司法判断に関しても反対派(非共存派)の
安泰はしばらく続きそうです。
なにより10月31日の衆院選では、
選択的夫婦別姓の検討を公約から
外しても、自民党は大勝したのでした。
「選択的夫婦別姓・検討もできない自民党」
これは選択的夫婦別姓の実現を
有権者はそれほど強く望んでいない、
まだ放置してもだいじょうぶと
判断できる根拠となったのでした。
それゆえ「中立」の自民党議員は、
選択的夫婦別姓を早く実現しろとは
それほど強く思っていないのではないかと、
わたしは想像します。