「オチパク」の表の3行目の右側は
なかなかおどろおどろしいです。
別姓夫婦が離婚した場合、子どもを引き取った親と
子どもが親子で同姓になるには、
「子に改姓を強制」だそうです。
同姓婚離婚であれば、婚氏続称により、子の人格権を保護することも、子の希望により改姓することもできる。
— オチパク (@yampisun40) April 21, 2020
別姓婚離婚では、そもそも婚氏がないので、親子別姓もしくは、子に改姓を強制するしかない。
将来の離婚の可能性と子の立場を考えると、別姓婚などあり得ません。 pic.twitter.com/eTmj0l0s3F
夫婦別姓ということは子どもは
どちらかの親と同じ名字です。
子と苗字が同じ親が子を引き取る場合、
もともと親子同姓ですから、
「子に改姓を強制」することはないです。
問題になると思われるのは、
子と苗字が異なる親が子を引き取る場合です。
婚姻時に夫婦別姓で離婚したら
きゅうに親子同姓にするというのが、
「オチパク」が想定しているケースです。
そんなことはあるでしょうか?
このケースは婚姻中は親子別姓で
問題なかったということでしょうから、
離婚したあとも親子別姓で問題ないでしょう。
離婚したらわざわざ親子同姓にする
必要などないと思います。
親は改姓の負担を知っていますから、
子どもに望まない改姓を強制はしないでしょう。
子どもも自分が改姓したくないなら、
親子別姓のままでいるでしょう。
このケースで夫婦同姓になるとしたら、
「子どもが望んで改姓して、引き取った親と
同姓になる」というパターンだと思います。
「子どもが望んで改姓する」ですから、
「子どもに改姓を強制」ではないです。
子どもが望んで改姓する手続きは、
現行民法ですでに定められています。
15歳になると本人の意思だけで、
のぞむ苗字を名乗ることができます。
「子供の戸籍と姓」
子供が15歳以上になれば、子供が自主的な判断をし、
父母のどちらの氏を称するかを決め、自分で氏変更許可の審判を申請できます。
「氏変更許可申立書」も「入籍届」も、
子供本人が直筆署名し、子供自らが届出人になります。
母親が親権者になっていない場合でも、子供の意思で、
母親の戸籍に入籍することが可能になります。
「オチパク」は「夫婦同姓は夫婦別姓より
優れている」とか「両方経験したら
子どもは夫婦同姓がいいと思う」とか、
根拠のない差別意識があります。
「夫婦別姓を劣ると考える反対派」
その差別意識ゆえに「婚姻中は夫婦別姓で
問題なかったのに、離婚したら夫婦同姓に
しようとする」なんて、ありそうもない
ケースを考え出すのでしょう。