旧ソビエト連邦のようになるなどと言う、
選択的夫婦別姓の反対派がいます。
世界の離婚率の統計を示しています。
旧ソビエト連邦で離婚率が高いのは、
夫婦別姓のせいであり、選択的夫婦別姓が認められると、
離婚が増えると言いたいのでしょう。
違和感がなくなると、旧ソ連の様になるかもね。ならないと科学的に言い切れないなら、やめとこうぜ、別姓。 pic.twitter.com/Y7L8GiJ5lJ
— happly1. (@happly16) 2019年6月17日
旧ソビエト連邦の国ぐにで離婚率が高いのは、
選択的夫婦別姓が原因だと言うなら
その根拠を示してほしいところです。
「科学的に言い切る」ことが大事なら、
なおさらデータを示されたいです。
ロシアなど旧ソビエト連邦で離婚が多いのは、
経済的事情によると考えられています。
失業率が高く貧困率が高いので、生活が苦しいが多く、
そうした人たちは結婚生活を続けることが
難しくなると考えられるからです。
「ロシア人は大勢離婚する。だが研究者の見解では、家族の価値観は健在らしい」
「なぜロシア人はこんなにも離婚するのか。離婚率80%の背後にある暗すぎる事実」
「ロシアの離婚率はなんと80%!その離婚理由とは?」
「そもそもロシアでの生活は厳しい。
収入は低く、仕事はきつい。
人々はこうした状況で人生を楽しむことができない。
頭の中は、愛ではなく収入のことでいっぱい」と掲示板で
アナスタシアさんは書いている(ロシア語)。
2015年の離婚に関するラジオ番組では、
電話をかけてきた多数の男性が、金銭的な問題と
妻の叱責を離婚の主な理由に挙げた。
ロシアで離婚が多い理由として
ほかにアルコール依存があると考えられています。
お酒に走るのも、貧しい暮らしゆえに
心がすさむことが原因であることが多いようなので、
経済的事情のうちと考えることもできます。
ある全国調査では、離婚経験のあるロシア人のうち
約40%が配偶者のアルコール依存を離婚の理由に挙げている。
ほかにロシアで離婚が多い大きな理由として、
離婚手続きが容易だからだとも考えられています。
この離婚率を高くする原因と考えられる
「ロシアの自由度の高い家族法」は、
「手間もお金も時間もかけずに離婚できる」ことです。
選択的夫婦別姓はぜんぜん関係ないです。
ザハロフ氏によると、凄まじい高離婚率の主な要因は
ロシアの自由度の高い家族法だという。
ロシアではあまり手間も金も時間もかけずに離婚ができる。
ロシア人はネット上で、顧客に「ターンキー離婚」を
提供する無数の法律事務所の広告を
簡単に見つけることができる。
料金は190㌦から400㌦程度で、
「経験豊かな法律家と弁護士が、
あなたが不在でも、お相手の同意なしでも、
ご夫婦にお子様がいても、結婚生活を終結させます。」
付記:
旧ソビエト連邦の各国の婚姻後の苗字は、
1. 自己の名+父称+自己の姓
2. 自己の名+父称+夫または妻の姓
のいずれかから選べる国と、
これらふたつに加えて
3. 自己の名+父称+自己の姓+配偶者の姓
が選べる国とがあります。
「夫婦別姓 各国の状況は?」
「夫婦同姓」「夫婦別姓」からの選択か、
「夫婦同姓」「夫婦別姓」「結合性」からの選択
ということになります。