今年の始めになくなりましたが、その訃報に寄せて、
西部邁氏について簡単に触れているエントリがありました。
「西部邁Xウーマン村本の対談~村本「人を殺さずに国を守りたい」西部と語る「政治の理想と現実」」
以下のように、とても評価していらっしゃります。
西部氏のことは「朝ナマ」で知ったのだが。
その後、MXの「ゼミナール」などで見解を聞く機会があった。
基本的な政治思想は合わないが、もともとは学生運動の
闘士だったこともあり、見識が広く、左派的な立場からも
ものを見ることができて、社会観などは共通する部分もあったし。
mewが言うのも何だが、本当に頭のいい、きちんと筋道を立てて
わかりやすく話ができる人だという印象がある。
ご冥福をお祈りしたい。
西部邁氏と言えば、選択的夫婦別姓の反対論のうち
「さなぎから蝶」発言が、わたしには強烈すぎです。
「評論家の西部邁死去・入水自殺?」
「恐妻家の反対論?」
男の姓にもとづいて婚姻を取り結ぶ場合でいうと、
女はおのれの姓の捨てることを通じて、男との共同生活のなかで、
自分が蛹(さなぎ)から蝶に変態することを願う。
「女性はみんな結婚したら改姓して夫の名字を
名乗りたがっている」と信じているのもすさまじいです。
「女は結婚改姓するべきだ」という「理由づけ」で
ジェンダー差別を隠そうとしないのもすさまじいです。
気持ち悪いと思っているかたも、とくに選択的夫婦別姓を
望んでいるかたの中には、多いのではないかと思います。
「「女は己の姓を捨て去ることで蛹から蝶になる事を望んでいる」」
「その通りだ」が3%おるぞー! キンモー pic.twitter.com/pOZ4PzQnO2
— utchie! (@utchie) 2018年7月13日
西部邁氏の選択的夫婦別姓に対する反対論なんて、
女房の尻にしかれた男が外で愚痴っているという程度の
内容だと思います(本当にそうなのではないか思います)。
そんな人のことを「本当に頭のいい、きちんと筋道を
立ててわかりやすく話ができる」なんて言われると、
わたしは(まことに失礼ながら)失笑してしまいます。
西部邁氏に関しては、わたしは選択的夫婦別姓の反対論を
展開していることくらいしか知らないです。
ほかの業績を見れば、評価は少し変わるかもしれないです。