世論調査を行なった結果を載せています。
5月3日の憲法記念日に先立ってのものと思います。
安倍晋三首相が憲法改正に意欲的になっているので、
それを意識しての調査でもあると思います。
「改憲、割れる賛否・論点 朝日新聞社世論調査」
4面と5面の記事部分全部を使った大特集で
かなり力が入っていると思います。
選択的夫婦別姓についても調査していて、
次の部分で言及があるので、それを見てみたいと思います。
「同性婚 若い層・女性に容認派多く」
選択的夫婦別姓に関する記述は、以下のようになっています。
選択的夫婦別姓も、年代差が見られた。
全体では「賛成」58%が「反対」37%を上回った。
50代以下では「賛成」が6割超だが、
70歳以上では「反対」の方が多数派で52%だった。
この数値は2015年11月、最高裁大法廷回付前に
朝日新聞が行なった世論調査と、ほぼ同じです。
「朝日・夫婦別姓の世論調査」
「「選択的夫婦別姓」賛成52%・反対34% 本社世論調査」
前回調査から1年半ほど経っていますが、
選択的夫婦別姓に賛成と反対の割合は、
年代依存も含めてあまり変わっていないということです。
2015年12月の最高裁大法廷回付と、
2016年3月の女子差別撤廃委員会の日本審査を最後に、
選択的夫婦別姓が話題になることが
ほとんどなかったので、忘れられることで賛成が後退して
反対が増える可能性もあるかもと思ったのですが、
そうはなっていないようです。
今回の世論調査の記事は、見出しでわかるように、
同性結婚、選択的夫婦別姓、一票の格差で
ひとつの記事にまとめられています。
記述のメインは同性結婚であり、選択的夫婦別姓の記述は
ごく少なく、ついでという感じではあります。
それでも憲法改正の特集に、選択的夫婦別姓についても
調査を行ない、結果を記事の一角で記述してくれたのは、
それなりに大事な課題として忘れていなかったと
いうことであり、よかったと思います。
謝辞:
メインブログの5月29日エントリのコメント欄で、
朝日新聞の記事を教えてくださった魚さま、
ありがとうございます。