高齢者(65歳以上)の人口の割合の推計を示した図があります。
これを見てみたいと思います。
出典は国連人口推計サイトです。
「2050年の人口ピラミッド」
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— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2016年5月29日
年少人口の割合が高い国は高齢者人口の割合が低く、
年少人口の割合が低い国は高齢者人口の割合が高くなっています。
少子高齢化は同時に起きるということです。
プロットの分布は左上から右下に向かって広がっています。
2050年にもっとも高齢者の割合が高くなる国は日本です。
高齢化社会で日本は2050年には世界一悲惨な国になる
という『エコノミスト』の予想は当たりそうな高齢者率です。
「2050年の世界一悲惨な国」
「世界で最も悲惨な2050年迎える国は日本 英の経済誌予測」
その中でも、世界で最も悲惨な2050年を迎えるのが
「超々高齢化社会」に苦しむ日本である。
〈2050年までには、被扶養者数と労働年齢の成人数が肩を並べるだろう。
過去を振り返っても、このような状況に直面した社会は存在しない。
中位数年齢(*注)が52.7歳まで上昇した日本は、
世界史上最も高齢化の進んだ社会となるはずだ〉
日本の子どもの割合も低いですが、世界で最低ではなく、
韓国など日本より低い国はいくつかあります。
それでも韓国の年少人口の割合は、日本と比べて
1ポイント程度の差であり、日本の子どもの割合は
世界最低レベルであることは変わりないです。
日本、韓国、ドイツは年少人口の割合が10-15%、
高齢者人口の割合が35%前後で、
少子高齢化がもっとも進んだ国のカテゴリにあります。
イギリス、フランス、アメリカ合衆国は、年少人口の割合が15-20%、
高齢者人口の割合が25%前後の領域に集まっています。
21世紀のはじめに家族政策を推し進めて
出生率を回復させた国と、そうでない国との差は、
2050年にはこれくらいになるということです。
付記1:
2016年の子どもの割合の国際比較です。
(人口4000万以上の人口大国のみ。)
「子どもの数の割合・国際比較」

日本が12.6%で年少人口の割合は最低であり、
これにドイツ、イタリア、韓国が続いています。
家族やジェンダーに関して因習・反動的な先進国が
上位4位までを占めていることになります。
2050年もこれら4か国が、子どもの人口の割合が
少ない国の上位を占める状況は変わらないようです。
韓国は今後、子どもの割合をさらに減らして、日本を追い越すようです。
付記2:
2005年の60歳以上の人口の割合を示した地図です。
日本、ドイツ、イタリアの3か国だけが、25%以上の「赤」になっています。
「日独伊・高齢化社会の3国」
60歳以上が総人口に占める割合を示した世界地図 pic.twitter.com/GxdglnwWzU
— おもしろ地理 (@omosirochiri) 2015年3月13日
韓国は2005年の段階では、10-15%の「緑」です。
今後は韓国も高齢化が進み、日本、ドイツ、イタリアとの4か国で
高齢者人口が高い国の上位を争うことになるようです。