2016年07月06日

女性議員増法案提出できず

6月9日なので少し前ですが、女性議員を増やすための法案を、
通常国会で提出できなかったというニュースがあります。

「女性議員増へ足並み乱れ 超党派、法案提出できず 
女性団体「政争の具、もうやめて」」

「女性議員増へ足並み乱れ 超党派、法案提出できず 
女性団体「政争の具、もうやめて」」
(全文)

なぜ提出できなかったかは、例によって(?)自民党が原因です。
法案を準備したのは超党派の議員連盟で、
この議連からの法案提出ができなかったのでした。
(後述のように、野党が単独で法案を提出してはいます。)



超党派の議連というのは「政治分野における女性の参画と
活躍を推進する議員連盟」のことです。
こちらの記事で詳しく述べられています。

「超党派議連 女性議員増へ法案 衆院比例、男女別交互に順位」


法案はふたつあり、
1. 候補者ができる限り男女同数であることを
目指すとの理念を掲げる推進法案
2. 衆院比例区の候補を男女交互に当選させる方法を
選択できる公職選挙法改正法案
です。

これに反対を示したのが自民党の男性議員です。
「部会」というのは、あの法務部会のことだと思います。
民法改正法案の提出を何度となくつぶされたところです。
記事で言及されている「反対論」を見ていると、
民法改正法案を潰されたときと、しばしの既視感を覚えます。

ところが、5月25日の自民党部会では慎重論が続出。
おもに男性議員から「『男女同数』という言葉はいかがか。
『男女の均衡』とか柔らかい言葉に直すべきだ」
「今日、初めて法案を見た。選挙のアピール合戦として
取り扱う話ではない」といった反対論が相次いだ

「男女同数」に反対なんて、どれだけ女性差別が好きなのかと思います。
差別的言動に遠慮がなくなっているのではないかとも思います。

これに対し、民進の山尾志桜里政調会長は、
「『男女同数』が嫌だなんて、自民が女性活躍をうたっても
言行不一致のそしりを免れない」などと反発。

結局、自民党は2.を見送り、1.は「男女同数」を
「男女の均等」と書き直すことで、いちおう落ち着くことになりそうです。
1.は理念法であって、具体的な法的拘束力はないですし、
2.も男女交互に当選を「選択」であって、義務付けてはいないのですよ。
これだけ「穏健」なのに受け入れられないのかと思います。


民進党は2法案の推進に積極的で、主導的な立場にありました。
5月に入って、急速に党内の意見を集約させます。
自民党の反対派議員によって法案提出が頓挫した後は、
1.の法案は民進党が主導で、共産、社民、生活の4党で
「男女同数」とする法案を提出、2.も民進が単独で提出しています。

5月に入ると、民進が2法案をめぐる党内での意見集約を加速。
超党派議連から「スタンドプレーだ」と不満の声が出る中、
参院選を前に、民進に先を越されることに危機感を持った自民党も
党内で本格的な議論を始めた。

民進党が単独で法案提出したことを、野田聖子が批判するのですが、
批判の相手が違うのではないかと思います。
(批判するべきは自民党内の反対派だと思います。)

超党派議連の野田聖子幹事長(自民)は同日、記者会見を開き、
「全党で出すはずだったのにじくじたる思いだ」と民進を批判


6月1日に通常国会が閉会となり、2法案は秋の臨時国会に
持ち越されることになるのですが、
あまり期待しないほうがいいかもしれないです。
自民党はこういう法案もつぶすのだということは、
よく覚えておくことだと思います。




付記:

女性議員を増やす法案を準備した超党派の議連
「政治分野における女性の参画と活躍を推進する議員連盟」については、
1月13日エントリで、毎日の記事とともに触れています。
ちょっと懐疑的なことを、わたしは書いていますね。

「政治のジェンダー格差」
引用後半の、男女を交互に当選させられる
公職選挙法の改正案は、次の記事に少し詳しく出ています。
この法案は提出準備ができた段階なので、
実際に成立するかどうかは、まだわからないです。
posted by たんぽぽ at 22:54
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