2016年04月02日

絶望の中から希望が生まれた

はてなダイアリーの匿名記事「保育園落ちた日本死ね」を
国会で取り上げた、山尾志桜里議員のインタビュー記事があります。
これを見てみたいと思います。

「<山尾志桜里議員インタビュー>「絶望の中から希望が生まれた」ー待機児童問題」
(はてなブックマーク)

新しい話題としては、山尾志桜里がこの匿名記事を
取り上げたきっかけに関するところでしょう。
インターン生の女子学生たちの意見が元になっているのでした。


今回の「保育園落ちた」の話のきっかけを話すと、
女子大生のインターン生たちに普段から予算委員会で取り上げる内容について
意見を聞いているんですが、そしたらあの女子大生たちが、
「山尾さんやっぱりこれですよ。『保育園落ちた死ね』ですよ」と。
「やっぱりこれか」と、「そう思う?」って聞くと、
「私たち本当に怒っている。本当にこんなんじゃ夢持てません」って。
夢を紡ぐ子育て支援だけど、『夢紡げません』」みたいな話になって、
それをきっかけに私は国会で取り上げました。

この女子大生たちは、よい話題を提供したと思います。
女子学生ゆえに自分たちにとって身近で
実感を持てる話題であり、重要性を感じやすかったのでしょう。

女子学生の意見というのは、政治の世界の中枢にいる
既得権益層の中高年男性は「オンナコドモの意見」と思って、
それこそ軽視するのではないかと思います。
軽視以前に聞く機会自体、ほとんどないだろうとも思います。

その意味でも、女子学生の意見も聞くような政治家、
より具体的には女性議員を増やす必要があると言えます。
それを変えるには、女性の議員を増やすべきではないかと思います。
保育や介護がどれだけ大変な仕事かわかっているのかということを、
リアルに堂々と語れる議員が、どれだけ増えるか、
早く増えるかというのは大事だと思いますね。
若い人たちに政治の距離感を生で見てもらって、その中から、
これから社会人になって、いい仕事して、彼氏と結婚して、子どもも産んで、
頑張りたいぞっていう子たちが、政治家になっていくっていうのが、
結局急がば回れだと思っているんですよね

その後「保育園落ちた」の記事は国会でも大きな話題となり、
国会前の抗議集会やウェブ署名にまで発展しています。
安倍首相や政権がきゅうに最初のそっけない態度を変えて
「対処している」姿勢を見せるようになったのでした。

「「保育園落ちた」集会と署名」
「「保育園落ちた」政権の対応」

予算委員会で取り上げることを提案した女子学生たちは、
自分たちの声が政治を動かしていることを実感したことでしょう。
そして、ネット上で人々が繋がって、政治を動かしている。
彼女たちはそれを昨日までも見ていて、
「あっ、自分たちの声も1つのきっかけとなって、
なんか政治が動いている」と燃えているわけです。

安部首相の最初の答弁は「実際に起こっているのか
確認しようがない」というものでしたし、そのときも「誰が書いたんだよ」
「ちゃんと本人を出せ」という野次が飛んだのでした。
そして「本当に女性が書いた文章ですかね」と
あとになっても平沢勝栄が論難をつけていたのでした。

「平沢勝栄・匿名記事に論難」
「「保育園落ちた」政権の対応(2)」

こういう一連の自民党の議員の態度を見ていると
彼らがいかにふだんから待機児童の問題に無理解で
無関心であるかがはっきりわかるというものです。
待機児童問題に直面している一般市民とのあいだとの
感覚のずれは、あからさまだったと思います。

ただ、途中から平沢さんがおっしゃっていたのは、
「ブログね。これ本当に女性が書いたんですかね、
この言葉遣い」と言ったんですよ。みんな驚いて。
政治が動くということと、それに対する感覚のずれとかに、
みんなで叫んだり、拍手したりしながら一緒にやっているわけです。



謝辞:

メインブログの3月26日エントリのコメント欄で、
ブロゴスの記事を教えてくださった七重さま、ありがとうございます。



関連エントリ:

「「保育園落ちた日本死ね」」
「「保育園落ちた」集会と署名」
「平沢勝栄・匿名記事に論難」

posted by たんぽぽ at 23:37
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