2016年02月20日

LGBTの差別解消に「慎重」

安倍首相が性的少数者などへの差別解消を推進する法案に対して、
まったく消極的だったというニュースです。
いまさら意外性などまったくないことではあります。
1月26日の衆院本会議での答弁です。

「性的少数者の差別解消、法制化に慎重な考え 安倍首相」
(はてなブックマーク)


記事は短いので全文引用します。
安倍晋三首相は26日の衆院本会議で、
性的少数者などへの差別解消を推進する法案について
「今後の国民的な議論の深まり等も踏まえ、
慎重に検討する必要がある」と述べ、法制化には慎重な考えを示した。
差別解消推進法案をまとめた民主党の岡田克也代表の代表質問に答えた。

岡田氏は代表質問で「同法案を今国会で成立させようではありませんか。
賛同してください」と呼びかけた。これに対し首相は
「性的少数者に対する偏見や不合理な差別があることは誠に残念」と指摘。
そのうえで「教育や啓発の充実、個別事案に対する適切な対応に努める」とし、
法律ではなく個別対応によって差別解消を進める考えを明らかにした。

「今後の国民的な議論の深まり等も踏まえ、慎重に検討する必要がある」
なんて、反対するときの紋切り型の口上です。
ようは「反対」であり、検討する気さえないのでしょう。
選択的夫婦別姓に反対するときと同じことを言っています。

自民党政権は過去に、選択的夫婦別姓賛成が世論調査で
多くなったとき、きゅうに無視した経緯があります。
性的少数者に対しても同じことが容易に考えられます。
「国民的な議論を踏まえる」のは、反対が多いときだけなのでしょう。

「反対派のダブルスタンダード」


性的少数者の問題を法律を作らずに、
個別対応だけで解消できた国なんてどこにもないです。
どんな人権意識の高い国でも、法律で権利を保障し、
差別を禁止することで、対策してきたのでした。

ましてや少数派の権利に無関心で否定的な日本です。
なおさら個別対応だけで差別が解消などできないでしょう。
これも性的少数者への差別解消法案に反対だし、
そもそも性的少数者の問題自体、解決する気がない
ということにほかならないです。


自民党は性的少数者の課題を人権問題として取り組む必要はない
などと臆面もなくアンケートで回答するところです。
そんな彼らが性的少数者の差別解消のための法案に
賛成するはずないというものです。

「自民党の性的少数者排除」
「自民党の性的少数者差別」
①人権問題として同性愛者や性同一性障害者らの性的少数者について
取り組んでいくことをどう思われますか?(複数回答可)

●自由民主党【B】人権問題として取り組まなくてよい

同性愛に対しては「家族思想信仰」の教義にも反します。
自民党には議員にも支持基盤にも「家族思想信仰」の信者は多く、
安倍晋三首相自身が熱心な信者でもあります。
彼ら信者にとってそんな「異教徒」の権利など、
とても法律で認めるわけにはいかないというものです。
posted by たんぽぽ at 13:58
"LGBTの差別解消に「慎重」"へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]