2016年02月13日

誰が最初の子の世話をするか?

就学前の子どもの世話はだれが最初にするべきかという意識調査があって、
日本とフランスとスウェーデンとで比較した図があります。
この3か国は差が歴然としています。
典型的なのでこの3国を選んで取り上げたのかもしれないです。



スウェーデンは圧倒的に「政府機関」が多く82.5%を占めています。
政府による公的機関が発達しているので、
それを利用するのが当然という意識があるのでしょう。

フランスは「民間企業」の割合が結構高く42.4%あります。
保育所や託児施設は民間のものが多いということでしょうか。
(付記: 家庭が雇い入れるシッターでした。)


日本は圧倒的に「家族」が多く76.5%を占めています。
「夫が外で働き、子どものことは専業主婦の妻がみるのが理想の家族」
という、例の「家族思想信仰」が強いことの影響や、
「3歳児神話」や「母性神話」の影響が強いということだろうと思います。
「子どもは家族がみるべき」の「家族」とは、
実際には専業主婦の母親を指していると思われます。

このように「子どもは家族で」「子どもは母親が」という認識が強いから、
ゼロ歳児保育に反対したり、育児休暇を3年にしたり、
ふたり目を産んで育児休暇を取ったら上の子を保育園から退園させよう、
なんて考える為政者が出てくるのでしょう。
日本に公的な育児支援が根付かない風土を見たと思います。

「0歳児保育にまた異論」
「育児休暇を3年にする?」

「所沢市長が三歳児神話」
「所沢市長が三歳児神話(2)」
posted by たんぽぽ at 11:01
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