選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)の定番の主張に
まったく根拠がないことは、繰り返しお話していることです。
ユニセフ・イノチェンティ研究センターの行なった
子どもの孤独感についての調査や、日本の内閣府が行なった
「親に愛されていると思うか」という調査も、これを示していると言えます。
「夫婦別姓は家族の絆を弱くするというとかいう方達は、世界に喧嘩を売っている」
「共働き世帯の親子関係の一断面」
>イノチェンティ研究センター
この調査は2月2日エントリでご紹介しましたが、
孤独を感じる15歳の子どもの割合が、日本は他国の群を抜いて多い
という衝撃的な事実があるのでした。
「孤独を感じる日本の子ども」
調査対象国の中で、夫婦同姓を強制しているのは日本だけです。
その日本の子どもが他国と比べて圧倒的に
孤独を感じているのですから、夫婦別姓を認めると子どもが
孤独を感じるようになることがないのは明らかです。
http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=24165
夫婦同姓を義務づけてる日本がぶっち切り最下位
日本以外の国、全部夫婦別姓の自由がある。下村さんの意見。大崩壊。
夫婦同姓と子供の孤独感は全く関連性がない。不勉強すぎ。
「きずな=孤独を感じない」であれば、夫婦別姓を認めることで
家族のきずなが弱まることがないことはたしかでしょう。
>内閣府『我が国と諸外国の若者の意識に関する調査』
10代の子を対象に「親から愛されていると思うか?」と訊いたものです。
日本は、欧米の民主主義国よりずっと「親から愛されている」と
感じない子どもが多くなっています。
(共稼ぎ世帯の方が専業主婦世帯より「親から愛されている」と
感じる子どもが多いという結果もあります。)
「共働き世帯の子の肯定感」
「日本の子の低い肯定感」
親から愛されていると思うか。共働き世帯の子のほうが,「愛されている」と感じてるじゃん。子と接する時間の問題ではないのだな。ただ,日本の肯定率が最低なのが気にかかるが。 pic.twitter.com/C0Akt3aUid
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2014, 6月 13
ここでも同性強制の唯一の国である日本の子どもが
もっとも「親から愛されている」と感じていないということです。
「きずな=親から愛される」であれば、夫婦別姓を認めることで
家族のきずなは弱まらないと、やはり言えることになります。
>非共存派の認識
このような調査を示しても、選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は
認識を改めることは、おそらくないものと思います。
(反論に詰まって黙ることはあるかもしれないですが。)
調査結果を平然と「見なかった」ことにして
「夫婦別姓を認めると家族のきずなが弱まる」と、
呪文のように唱えるだけだと思います。
彼らは「家族思想信仰」の信者であり「家族のきずな」というのは
「信仰が守られている」という意味です。
よって彼らにとっての「異教徒」である「夫婦別姓」は、
無条件で「きずなが弱ま」らなくてはならないわけです。
「伝統的価値観・きずな・一体感」
「家族思想信仰」の信者に、子どもの孤独感や
親に対する肯定感について議論させても、「信仰」を強化しろとか、
夫婦別姓は否定を続けるべきだという、
見当違いはなはだしい施策しか打ち出さないことになります。
おかしな議論を「信者」が続けているあいだ、
問題はなんら解決に向かわず放置されることになります。
「家族思想信仰」は子どもに関する問題を解決する上で、
ぜんぜん役に立たないどころか有害ですらあると言えます。