2016年01月31日

イタリアの同性結婚雑感

イタリアで同性カップルに対してパートナーシップを
認める法案を審議することになったのでした。
そして反対派が猛烈な抵抗をするという展開になっています。

「イタリア 同性カップルの権利法案提出前、国論二分」
イタリアで、同性カップルに結婚に準じた権利を認める「シビル・ユニオン」の
合法化法案が議会審議入りを控え、国論を二分している。


おそらく異性間の結婚に対しては、パートナーシップは
すでに認められているのだろうと思います。
対象を同性結婚まで広げるかということだと思います。

この法案は審議入りしたところで、可決するかどうかはまだわからないです。
反対派の抵抗は例によって激しいものとなっているからです。

「同性カップルの権利法案に反対デモ ローマ」


昨年末にギリシャで同性結婚に対するパートナーシップが認められたので、
イタリアは認められない唯一の欧米の民主主義国となっています。

「ギリシャの同性結婚雑感」

欧州人権裁判所は同性結婚に対してパートナーシップを
認めないギリシャに、制裁を課していたのでした。
イタリアも同じように制裁を受けています。

「同性婚禁止は「人権侵害」 欧州人権裁、イタリア政府に賠償命令」


イタリアには因習・反動的な家族のありかたを定める
憲法の条文があり、これは日本の「家族思想信仰」
相当するものだろうと思います。

カトリック教会の影響が強いイタリアは憲法で
家族を「婚姻に基づく自然な共同体」と規定

法律で家族のありかたを明文化するのは
共産主義国にも見られることであり、中国の婚姻法に顕著です。
共産主義と宗教は、権力や権威が家族を管理するという点で、
同じような特徴を示すということなのでしょう。

「共産主義国の反同性愛」


毎日の記事では、賛成と反対の両方の意見や運動が、少し紹介されています。
どこの国でも同じようなことが展開されると思うところです。
ところが日本の場合は、選択的夫婦別姓に対して
まさにこのレベルの議論をしているのですよね。

法案提出した中道左派・民主党のモニカ・チリーナ上院議員(52)は
「欧州他国に比べて法整備が遅れているのは、文化的な問題によるものだ」と話す

28日の法案の上院審議入りを控え、23日にはイタリア全土の
98の市町村で同性愛者や支援者らが
「イタリアよ、目を覚ませ」をスローガンにデモを繰り広げた。
同性愛者団体は「議会は国民の声に耳を傾けるべきだ」と主張している。

世論は受け入れに傾いている。ミラノ大学のカルロ・リミニ教授(私法)は
「国民は政治家の先を行っており、イタリア社会は法案を
受け入れる用意ができている」とみる
反対派議員は修正動議を議会に提出。
イタリア司教協議会のパオロ・ジェンティーリ神父は
「法案では、同性パートナーが前の異性配偶者との間にもうけた継子が
養子となるケースが想定され、受け入れられない」と指摘する。
フランシスコ・ローマ法王も22日、
「神の望む家族との混同があってはならない」とくぎを刺した

イタリアはヨーロッパの中では、家族やジェンダーに対して
因習・反動的で遅れているほうです。
それでも日本よりは一回りも進んでいるということです。
むしろ日本がそれくらい遅れていると言ったほうがいいでしょう。
posted by たんぽぽ at 22:12
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