2015年04月29日

「家族バラバラ」は杞憂

4月18日エントリで、朝日新聞の夫婦別姓についての
読者からの意見を集めた記事をご紹介したのでした。

「夫婦別姓どう思いますか? 読者のご意見紹介」

じつはここにも、メインブログの4月26日エントリでご紹介した
朝日新聞の記事でインタビューを受けたかたと、
4月23日エントリでご紹介した、夫婦別姓で離婚が減るという
考察のエントリを書いたかたの投書が載っていたのでした。



■「家族バラバラ」は杞憂

私は結婚して戸籍上は妻の名字に変えたが、ふだん旧姓を名乗っている。
小学生の子どもたちは両親の名字が違うことを理解している。
病院で私が戸籍名で呼ばれると「パパは○○なのに、
病院の人が間違ってる」と笑う。「家族がバラバラになる」
「子どもに悪影響」といった別姓反対の意見は妄想に過ぎない。

名字が違うことが家族の結束に100%無関係ということは、経験上知っていた。
社会に出るまで同居していた祖母の名字が、家族の中で1人だけ違っていた。
でも私は疑問に思わなかった。子どもは素直に「そんなもの」と理解するからだ。

大人が「夫婦別姓はよくない」と教えない限り、
子どもが否定的な感情を持つことはありえない。
世界には別姓夫婦が数え切れないほどいる。その全ての家族がバラバラなのか。
それを思うと、いかに杞憂(きゆう)であるかが理解できるのではないか。

香川県
矢野洋介 プロブロガー 38歳


ご本人が新聞に載ったことを、ブログで書いていて、
それを見て、あらためて確認して気がついたしだいです。

「夫婦別姓を実行してブログに好き勝手書いてたら新聞に載った話」
(はてなブックマーク)

朝日新聞の「読者のご意見紹介」の記事は見ていたし、
とうぜんこの投書も読んで、名前も見ていたのでした。
わたしは完全に失念していて、ぜんぜん気がつかなかったのでした。
いや、じつにお恥ずかしいお話です。


別姓夫婦の子どもの体験談もいくつも出てきていますが、
ふつうにしていれば父母や親子、きょうだいで
名字が異なることに、違和感を持つことはないですね。
産まれたときからそのような状況にいるので、
「そういうもの」と思うということです。

「選択的夫婦別姓のまとめ(6)」
「反対派の精神構造と思考構造 子どもがかわいそう?」
「別姓夫婦の子どもたち」
「夫婦別姓・未来予想図」
「朝日の投書」

夫婦別姓に対して、子どもがネガティブな感情を持つとしたら、
それはもっぱらおとなたちに吹き込まれたことによります。
「夫婦別姓だと子どもがー」という人たちは、
自分の夫婦別姓に対する偏見を、自分が仮想する子どもに
投影させているのだと思います。

posted by たんぽぽ at 15:01
"「家族バラバラ」は杞憂"へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]