2014年05月14日

国会議員にクォータ制導入を

3月7日なのでだいぶ前ですが、国会議員の議席にクォータ制を
導入することを目指す超党派の集会があったのでした。
すこしだけ紹介しておきます。

「「女性議員の割合増やせ」 野田聖子氏ら超党派が集会」

「クォータ制」というのは、ご存知のように議員の候補者の比率が
一方の性別に偏らないよう、男女のどちらかの性の比率が一定値
(30%とか40%といったしきい値を定めている)以上になるよう義務づけるものです。

クォータ制は女性議員の一定割合の確保に効果的であり、
制度導入によって女性議員の割合が高くなった国はたくさんあるのでした。
大虐殺以降、国連の指導でクォータ制を導入したことで、
女性議員の割合が半分以上となったルワンダは顕著だと思います。

「政権交代・女性議員」


男女平等の民主主義国家の実現という観点から
クォータ制を導入している国は、どんどん増えていています。
OECD加盟国では30カ国のうち、クォータ制がない国は
ニュージーランド、アメリカ合衆国、日本、トルコの4カ国だけとなっています。
世界的にはクォータ制はいまやあって当然の制度であり、
ない国のほうが非常識と言えるでしょう。

「第2節 世界のポジティブ・アクション」
「第1表 地域別・諸外国の国会議員に占める女性の割合とクオータ制の取組 」
「OECD30か国の状況」

列国議会同盟のデータを見ると、韓国の女性議員の割合は15.6%で75位です。
日本の女性議員の割合は11.3%で97位ですから、韓国は日本より多いわけです。
かつての韓国は日本より女性議員の割合が低かったのですが、
2000年にクォータ制を導入したことにより、
女性議員の割合が高くなって、日本を追い越したということです。

「第10図 韓国の国会議員に占める女性割合の推移」


記事に出ている集会のときの野田聖子氏のあいさつはごもっともですね。
野田総務会長は「私たちがクオータ制でげたをはかされるわけじゃない。
常にげたをはいて闊歩(かっぽ)されている男性に並ぶための
クオータ制だとご理解頂きたい」とあいさつ。

クォータ制というと、「無能な女を優遇するのか」という
被害妄想的なことを言うのが、定番の反対意見です。
実態は「有能な女性が機会を与えられず、無能な男性が
男性というだけで優遇されている」ということです。


5月3日エントリで国家公務員の女性幹部の割合を
引き上げることについての記事を紹介しましたが、
この記事の下側に国会議員のクォータ制についての短い記事もあります。
記事の全文を引用したいと思います。

「首相、議員割当制に慎重」
安倍晋三首相は31日の衆院予算委員会で、国会議員に占める
女性議員の割合が低いと指摘されたが、「一気にいま、
何%(に上げる)とは言えない」と述べ、「改革」に慎重な姿勢を示した。

質問したのは自民党の野田聖子総務会長。
国会議員の女性の割合が1割に満たないと指摘し、
一定割合を女性に割り当てる「クォータ制」の導入を求めた。
首相は「(候補者選定で)新体制を考えていくことも大切だ」。
一方、「国家公務員の採用は3割を女性にする」と
女性官僚の拡大には意欲を示した。

予想通り、国会議員のクォータ制導入に、安倍首相は消極的ですね。
政治の世界はまだまだ男性中心的で、当選できる女性候補者を
立てるのはむずかしいから、クォータ制を導入したら
自民党は候補者が立てられなくなる、ということなのでしょう。
とても正直だと思います。

ましてや自民党は保守政党ですから、他党にもまして
女性候補者の割合がすくなくなりがちです。
野田聖子氏は国会議員の女性の割合が1割に満たないと言うのですが、
自民党が大勝することによって女性議員の割合が下がる、
というのは、とても皮肉なことだと言えます。

「女性の活用」と言って、企業や公務員に女性を登用することを
呼びかけるのは結構ですが、それならご自分の足もとである
国会議員に積極的な女性登用をしてもらいたいものです。
posted by たんぽぽ at 23:02
"国会議員にクォータ制導入を"へのコメント
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