これをご覧のかたには容易に想像できるであろう記事をご紹介します。
出展は総務省の科学技術研究調査です。
「女性研究者、日本まだ14・4%…最低レベル : 科学 : 読売新聞」
(はてなブックマーク)

記事に出ているグラフを見ると、各国の女性研究者の割合が比較してあります。
ロシアは41.2%で、もと共産主義国ゆえなのでしょうか、
女性研究者の数がそれほど深刻なレベルではなくなっています。
欧米の民主主義国も25%以上40%近くあります。
日本は14.4%で、ほかの国ぐにと比べるとずっとすくないですね。
韓国は17.3%で日本よりちょっと多い程度です。
ジェンダーに関する統計は日本と韓国はいつも最下位争いで、
欧米の民主主義国とくらべてずっと水を開けられている、
という一般則がここでも当てはまることになります。
記事には「理系の女性研究者が『リケジョ』と呼ばれ
注目を集めているが」と書いてありますが、「リケジョ」なんて
とくべつな呼ばれかたをするうちは、まだまだなのだと思います。
日本の大学教員の女性比率については、むかしメインブログの
2012年6月18日エントリで話題にしたことがあります。
「大学教員の女性の比率」
女性研究者の比率はまがりなりにも増加傾向にありますが、
多い分野でも3割程度、すくない分野では4%程度となっていて、
諸外国とくらべるとずっと低い水準となっているのでした。

女性研究者の割合が下がる原因として、離職の理由もしめしたのでした。
女性だけに顕著な離職の理由として、「結婚」「育児」
「家族の転勤」「男女差別」の4つがあるのでした。
