2014年04月21日

家庭がいちばん恐ろしい

国連薬物犯罪事務所(UNODC)が、全世界の殺人の犠牲者のうち
15%がDVによるという、ちょっと怖い調査結果を発表しています。

「世界の殺人犠牲者15%はDV 国連機関集計、12年」
(はてなブックマーク)

こちらがUNDOCのプレスリリースです。

「Some 437,000 people murdered worldwide in 2012,
according to new UNODC study」




共同通信の記事は短いので全文引用しておきます。
【ウィーン共同】国連薬物犯罪事務所(UNODC)は10日、
2012年に世界で起きた殺人事件で約43万7千人が犠牲になったと発表した。
うち15%の6万3600人が家庭内暴力(DV)の犠牲者で、
中でも女性が4万3600人と7割近くを占めた。

UNODCは「女性にとって家庭が最も危険な場所になり得る。
愛する者を守るべき人に殺人の責任があるのは痛ましい事態だ」としている。

UNODCは飲酒や麻薬の使用による殺人事件発生の危険が増えているとも警告。 数カ国では加害者の半数以上が飲酒の影響を受けていた。
また、凶器としては銃器が最も多く使われ、4割を占めたという。

殺人被害者全体の15%が家庭内で起きているというのは、
結構多いと言えるのではないかと思います。
そしてDVによる殺人被害者のうち7割近くが女性ということです。
女性の被害者は男性の2倍以上で、これに関しては意外性はないというか、
意外と女性がすくないという印象かもしれないです。

見ず知らずの人に殺されるよりも、終始顔をつき合わせている
家族に殺されることのほうが多いということは、
ちょっと考えれば納得できることかもしれないです。
家庭も一種の密室状態ですし、メンバーのヒエラルキーも
はっきりしていますから、力の支配も起きやすいということなのでしょう。


それにしても「家庭がいちばん恐ろしい、とくに女性にとっては」ですよ。
「家庭のぬくもり」とか家庭を安心できるあたたかい場所と
信じているかたは、じつは家庭こそ殺人事件の起きやすい場所であると、
このあたりの認識を改めたほうがいいかもしれないです。
posted by たんぽぽ at 18:54
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