ご紹介したいと思います。なかなかすごいと思いますよ。
出典は総務省の『就業構造基本調査』の2012年版です。
正規職員・従業員の年収分布図。同じ正社員でもジェンダー差がすごい。女性の場合,働き盛りの正社員でも2割弱がワーキング・プア。4割以上が,奨学金返済猶予申請ラインの300万未満。 pic.twitter.com/J6fNjwbwPO
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2013, 11月 14
この図を見ると、男女の年収格差が歴然としていて衝撃的ではないかと思います。
女性の場合、200万円未満のワーキングプアが2割近くもいます。
奨学金返済猶予ラインの300万円未満になると4割以上です。
奨学金が返せなくて苦しむ人がニュースになることがよくありますが、
無理もないことだとうなずけると思います。
女性で正規職に就いているのは恵まれているほうだと思いますが、
それでもこのくらい低賃金ということです。
そして正規職だけカウントですから、派遣やパートなどの非正規職を含めたら、
もっと男女の賃金格差が顕著になることが予想されます。
女性の賃金は男性の7割程度ということは何度かお話しています。
また年収階層別や年齢別にした棒グラフで、男女の違いをしめしたものもあります。
上のようなかたちのグラフをしめされると、男女の賃金格差がいかに大きく
女性は低賃金で働いているかが、あらためて伝わってくると思います。
「女性の賃金は男性の7割」
「男女の賃金格差が縮小」
「年収階層分布図」
「年齢別 サラリーマンの平均年収」
ところで最初のツイートを見ると、「女は男に養ってもらえるから
低収入でもワーキングプアとは言えない」という主旨のリプライがあるのですよね。
こういう人がいるから「女は低賃金でもかまわない」ことにされていき、
男女の賃金格差は縮まっていかないのだと思います。