2013年11月08日

世界各国の残業時間

2年前の記事で恐縮ですが、世界各国の残業時間を比較した調査があります。
リージャスというレンタルオフィスを提供する企業が、
世界のビジネスパーソン約1万2000人を対象に行なったものです。
この調査ですごいことがわかったのですよ。

「世界で最も長時間勤務者多い国は?」

男女別に1日に11時間以上の「長時間勤務」をするかたの割合を調べると、
ほとんどどの国も男性のほうが女性よりもずっと多くなっています。
男性のほうが残業しやすい、あるいは、残業させられやすいという
社会通念があるのかもしれないです。



なにがすごいかと言うと、そんな中にあって唯一の例外が日本だからです。
日本だけは長時間勤務をするかたの割合が、男女でほぼおなじです。
意外なことで日本は労働問題で「男女平等」を達成していたのですね。

「男女別長時間勤務者の割合」

男女別長時間勤務者の割合

残業というのは本来好ましいものではないですから、
男性の割合を女性並みに下げて男女格差をなくすのが本来だと思います。
なので、女性の割合を男性並みに引き上げて男女格差をなくしている日本は、
じつはあまり喜べることではないのだと思います。

管理職の割合や賃金といったことは、男女の格差が大きいのに、
残業だけ「男女平等」というのは、ある意味「日本的」かもしれないです。
「権利は認めません、でも負担は請け負ってください」ということですからね。


男女合わせた全体では、1日に11時間以上の長時間勤務を
するかたの割合は、日本は14%となっています。
調査対象のほかの国と比べて長いほうですが、フランスは14%、
ドイツは13%ですから、日本が飛び抜けて長いのではないようです。
(日本人はやたら残業が長いイメージがあるので、ちょっと意外でした。)

「1日に11時間以上勤務すると回答したビジネスパーソンの割合」

また他国は「週に3回以上仕事を家に持ち帰る」というかたが多いのですが、
日本は仕事を家に持ち帰るかたはすくなめです。
他国は残業しないで仕事を家に持ち帰る人が多い、というか、
日本は家に持ち帰らないで残業する人が多い、ということになるでしょう。

「仕事を家に持ち帰ると回答したビジネスパーソンの内訳」
posted by たんぽぽ at 22:47
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