「子ども増やさない男女の本音」
ここにで内閣府の「少子化社会に関する国際意識調査」(2011年)の
「子どもを増やさない理由、または、増やせない理由」について
訊いた調査が引用されています。
この調査によると、子どもを増やせない理由でいちばん多いのは、
「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」でした。
男性の44.6%、女性の39.5%がそう答えています。
わたしは、これを見て失笑しましたよ。
子ども手当ては、ご存知のようにずいぶんと叩かれましたし、
高校無償化はいちおう定着したとはいえ、あまり理解されなかったです。
手当てや無償化に反対しておいて、「お金がかかる」と言うのは、
いったいどういうことかと思います。
両者は同一人物でないということかもしれないです。
それでも手当ては無償化に反対しながら、「子どもにお金がかかる」と
言っている矛盾した人も、一定の数いるのではないかと思います。
子ども手当てに反対した中には、「手当てより保育所を」と
叫んでいる人たちもいました。
上述の調査では「働きながら子育てができる職場環境がないから」
という理由を挙げたのは、男性の14.3%、女性の26.3%です。
経済的理由よりすくないのであり、この調査に関して言えば、
「保育所より手当てを」ということになります。
「お金がかかる」と言っているこれらの人たちは、
いったいどうしてほしいのかと思います。
「しからば手当てを出しましょう」となったら、
またしても「ばらまき反対」と言い出すのではないかという気がします。
手当てではなく、自分の所得が増えることで、
経済的問題を解決したいと思っているのでしょうか?
そうだとしたら、それは国や行政ができることではないですが、
子ども手当ても所得扱いですし、手当てだろうと給料だろうと、
お金が入ってくることに変わりないと思います。
あるいは、所得も手当ても増えない現状のまま、
「お金がかかりすぎて子どもが作れない」とだれに対してともなく
不満だけ言っていたい、ということなのでしょうか?