という統計があります。
記事で挙げられている国を見ていると、洋の東西を問わないです。
とくに韓国はめざましく(?)、離婚率が世界3位になっています。
「世界各国で上昇する離婚率、韓国は急増し3位に-中国メディア」
離婚が増えた原因のひとつは、やはりカチカンの変化のようです。
離婚を禁じる宗教もありますが、「離婚は好ましくない、
するべきでない」という社会規範がそれだけ後退した、
ということなのでしょう。
それから記事では、離婚制度の成熟を挙げています。
「日本は世界でいちばん離婚しやすい国」と言われていて、
実際離婚届けをお役所に出すだけなのですが、
諸外国の離婚手続きは、もっと複雑なところが多いです。
手続きが簡素化され、制度上も離婚がしやすくなる、
ということもあるのでしょう。
離婚が増えた理由として、わたしがとくに注目したいのは、
「女性の社会的地位や経済力の向上」です。
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=40746
全国婦女聯合会婦女研究所の専門家は、女性の社会的地位や
経済力が向上したことで、我慢して他人と暮らしていく必要が
なくなったためだと指摘している。
韓国では「夫の両親らとの一家団らんの陰で辛い思いをする
女性が多いことを反映している」とありますし、
ブラジルでも「女性側が離婚を切り出すケースが多く、
昨今では既婚男性を求める女性も増えている」とあります。
女性側に結婚生活の不満が多く、女性から離婚を切り出したいと
考えることが多いことを、しめしていると思います。
ところがむかしは、結婚生活にいくら不満があっても、
独りで暮らすだけの経済力が、女性にはないことが多いのでした。
それで離婚を切り出せないことも、めずらしくなかったでしょう。
これらを考えると、これまで離婚がすくなかったのは、
女性の犠牲の上に結婚生活が成り立っていたからだ、
ということになると思います。
世界的に離婚が増えている、というのは、
それだけ「社会が健全になった」とも言えるだろうと思います。