対案にならない対案をしめす反対派(非共存派)は、
「多くの女性は家族同姓になるために
改姓したいと思っている」と言っています。
そのような事実は「ない」と考えられることを、
簡単にお話したいと思います。
今年の3月に行なわれた日本経済新聞の
調査によると、52%の既婚女性が、
選択的夫婦別姓が実現していたら、
改姓したくなかったと回答しています。
「半数以上の既婚女性が改姓したくなかった」
2021年に内閣府が行なった、
「人生100年時代の調査報告書」によると、
結婚したいと思わない理由として
「苗字が変わるのが嫌」をあげた女性は、
20-39歳の25.6%、40-69歳の35.3%でした。
「改姓したくないから結婚したくない」
回答しなかった女性が、結婚改姓したいと
思っているとはかぎらないです。
結婚したくない理由にまではならないけれど、
苗字が変わるのは嫌と思っているかたも、
たくさんいるだろうと思います。
こうして見ると、かなりの数の女性は
結婚改姓なんてむしろしたくないと
思っていることが考えられます。
「人生100年」の調査では、結婚したい理由として
「好きな相手と同じ苗字になりたい」と
あげたかたは、20-39歳の独身女性は2.3%、
40-69歳の独身女性は0.6%です。
また既婚の女性でも、結婚した理由に
「好きな相手と同じ苗字になりたかった」と
答えたのは、20-39歳で1.1%、40-69歳で0.8%です。
最初の反対派(非共存派)が断言する、
「家族同姓になりたくて結婚改姓する女性」は、
どこが「多い」のかと思います。
そんな女性はむしろ「希少価値」というものです。


内心では女性に望まないことを押し付けている
という意識があるのかもしれないです。
それで「女性はこう思っているんだ」と
ひとりよがりに納得して、自己正当化を
はかろうとするのだと思います。