2025年04月21日

息子に改姓させるなと親から圧力

婚約者の男性と話し合った結果、
女性(自分)の苗字を名乗ると決めたのですが、
相手の男性の親が「息子が改姓するなんて
許さない」と圧力をかけてきたというお話です。

 


ふたりで相談して、男性が改姓して女性の苗字を
名乗ると決めるだけでも、なかなかないことです。
合意も話し合いもなく女性が改姓すると
決まるのが、多くの場合だからです。

「合意も話し合いもない女性の改姓」

せっかく男性が改姓すると決めたところで、
男性の親や身内が出てきて
「息子に改姓させるな」とか、さらには
相手の女性に「改姓しろ」と圧力をかけるのは、
残念ながらままあることです。

それだけ「男性は結婚改姓しないのがとうぜん」
「女性は結婚したら改姓するもの」という
社会通念が強いということです。

最初のツイートのお話によると、
結婚相手の男性の親は「自分の息子が
改姓したら絶縁だ」とまで息巻いています。
すさまじいと思うかもしれないですが、
わたしに言わせれば、これも「ままあること」だと思います。



10年以上前ですが、結婚して妻の苗字を名乗る
「女姓婚」が話題になったことがありました。

「女姓婚が増えている」

このとき「女姓婚」の是非についての
アンケートもありました。
男性が改姓して女性の苗字を名乗る「女姓婚」に、
賛成が69%で反対が31%でした。

「女姓婚のアンケート」

(1)女姓婚に賛成か
69%←YES NO→31%

(2)少子化対策に役立つか
29%←YES NO→71%

(3)婚姻で名字が変わることに抵抗があるか
54%←YES NO→46%

3割程度のかたが、男が改姓して妻の苗字を
名乗るなど受け入れられない、ということです。

具体的な反対意見の中に「長男が結婚して
嫁の姓を名乗ったので悔しくて
眠れなかった」というものがあります。
まさに最初のツイートのかたのケースに
近いのではないかと思います。


男親の場合「うちの子は男なのだから、
息子が結婚したら嫁の家からいろいろなものが
入ってきてとうぜん」のように
考えていることがあるのだろうと思います。

自分の息子が改姓して妻の苗字を名乗ると、
「入ってきてとうぜん」の「既得権」が
損なわれると感じるのでしょう。

男性優位社会の産物である「イエ制度」の
意識がいまだにしつこく残っていて、
幅を利かせているということだと思います。



posted by たんぽぽ at 22:29| Comment(4) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そんな圧力かける親がいるのですね。そういう親がいるからこそ選択的夫婦別姓制度が必要なのにその親が反対しているのですね。
Posted by あいうえお at 2025年04月21日 23:24
相手の男性の親は、選択的夫婦別姓には
反対していないと思います。

みよるさん夫婦が夫婦別姓となることは、
反対していないです。
https://x.com/splatoon3437/status/1907321152315490477
Posted by たんぽぽ at 2025年05月01日 22:45
僕の周りには「改姓するな」と圧力をかけた奴はいませんが恵まれたとは思いたくありません。そう思ったら非共存派の思うツボだと思います。
Posted by あいうえお at 2025年05月08日 20:26
男性の改姓を「特別なこと」とするのは、
反対派(非共存派)にとってのぞましい状況を
肯定することになるとも言えるでしょう。

男性の改姓に圧力などかからないのは
「とうぜんのこと」であって、
「特別なこと」ではないと考えるのは、
ひとつのスタンスだと思います。
Posted by たんぽぽ at 2025年05月23日 21:33
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