平成時代の反知性主義者たちが、
なぜ反知性主義におちいったかについて、
ご紹介のツイートで簡単に触れられています。
「We Are The World」世代に立花もいるよね。自分たちは若い頃、なんとなく楽観的な未来を信じてろくに政治に関心も持たなかったのに、「こんなはずじゃなかった」世の中になって、急に陰謀論者になったり、ネット右翼や維新支持者になったりする中年の責任が、今、すごく大きいと思うんよね。
— mipoko (@mipoko611) November 18, 2024
「若い頃、なんとなく楽観的な未来を
信じてろくに政治に関心も持たなかったのに、
『こんなはずじゃなかった』世の中」に
なったことが原因だとしています。
平成の反知性主義者たちの「若いころ」は、
日本は経済発展が続いた時代です。
後半は「経済大国」として欧米の民主主義国を
凌駕するまでにいたりました。
太平洋戦争の大敗から短期間で
経済と社会が復興したことと重なって、
未来はとても明るいと考えられました。
1970-80年ごろの子ども向けの社会の本を見ると、
21世紀は夢と希望のある社会で、
その社会をになうのはきみたち、
という論調のものがよくありました。
子どものときや若いころをこんな中で
過ごせば、「なんとなく楽観的な未来」を
信じるようになるのも、
無理もないかもしれないです。
「こんなはずじゃなかった」というのは、
もちろん1992年のバブル経済の崩壊と、
それに続く「失なわれた30年」です。
「こんなはずじゃなかった」と思うことは
なんら問題ないというか、
むしろ必要なことだと思います。
問題はそこから抜け出すために
適切な対策ができるか、だと思います。
平成時代の反知性主義者たちは、
はなはだ残念ながら、適切な対策を
とれなかったのでした。
「なんとなく楽観的な未来」を
信じていたとき、政治的に無関心で
いたことが祟ったのでしょう。
「こんなはずじゃなかった」から
抜け出すためになにが必要かを、
判断するだけの知識がなかったということです。
「なんとなく楽観的な未来」を
信じていたとき、なぜ彼らは政治的に
無関心でい続けたのかという
問題があると思います。
また「こんなはずじゃなかった」と
気がついてからでも、適切な知識を
得ようとはしなかったのか、
という問題もあるでしょう。
これらは、わたしにもよくわからないです。
なにかわかったら、お話するかもしれないです。