時代だったと、わたしは考えています。
「反知性主義の時代だった平成時代」
「反知性主義の時代だった平成時代（２）」
そうした反知性主義者たちの「担い手」を
端的に述べたと思うツイートです。
「We Are The World」世代に立花もいるよね。自分たちは若い頃、なんとなく楽観的な未来を信じてろくに政治に関心も持たなかったのに、「こんなはずじゃなかった」世の中になって、急に陰謀論者になったり、ネット右翼や維新支持者になったりする中年の責任が、今、すごく大きいと思うんよね。
— mipoko (@mipoko611) November 18, 2024
平成時代の反知性主義者たちの政治思想は
「カイカク」と「ネトウヨ」だと思います。
上述のツイートは、これに加えて、
「陰謀論者」をあげています。
「カイカク」はわたしが作ったことばです。
一般に定着している政治用語ではないです。
「平成時代の政治思想・カイカク」
「カイカク」とは、強いカリスマや指導力を
持った政治家や政治勢力が現れて
世の中を変えてくれることに期待する人たち、
およびそのような政治思想です。
本来必要な改革を志向しているのではなく、
改革らしきことをもとめているだけで、
実際は改革と逆行さえする、という意味で
カタカナで「カイカク」と書いています。
「陰謀論者」は「カイカク」「ネトウヨ」に
批判的な立場のかたの中にもいました。
わたしの個人的な見聞にかぎっても、
「9.11同時テロ自作自演説」とか
選挙結果が不満なとき「なにがしの陰謀」とか
言い出したりとかありました。
「カイカク」「ネトウヨ」の人たちが
「陰謀論者」を併発することもあります。
「家族破壊の共産主義の陰謀」と言って、
ジェンダーフリー・バッシングをする
というのが、そのひとつの例だと思います。
彼ら反知性主義者たちが顕著になったのは、
1992年にバブル経済が崩壊して
日本社会がダメージを受けてからです。
そこから日本社会はいまもって立ち直れず
「失なわれた30年」が現在も続いています。
時代の担い手が「陰謀論者」「カイカク」
「ネトウヨ」では、「失なわれた30年」の解決は
もとより無理だったと言えます。
反知性主義はなにも現実の課題を
解決できない、ということです。
「失なわれた30年・保守の劣化と自民党の責任」
「失なわれた30年」が続いているということは、
30年以上、日本社会は反知性主義から
脱却できないでいることでもあります。
2020年代の現在、社会の中枢をしめる
中高年男性が反知性主義の世代です。
なのでかかる反知性主義から
脱却できないのも無理からぬことと言えます。
で、いま、メディアの現場の最高責任者もだいたいその世代よね。
— mipoko (@mipoko611) November 18, 2024
「失なわれた30年」の時代は、自民党が
統一教会やそのほかの宗教団体と結びついて
権力を維持し続けた時代でもあります。
政権がカルト教団と癒着するのも、
反知性主義の時代なら「むべなるかな」です。
「空白の30年がもたらした失なわれた30年」
「国民は自分たちのレベルにふさわしい
政治家を持つ」と言われます。
カルトと癒着する政権は、「陰謀論者」
「カイカク」「ネトウヨ」にふさわしいと、
わたしは思います。
