2024年08月07日

戸籍に親がいない?国際結婚の問題です

8月6日エントリの続き。

「アメリカ合衆国では、親子別姓だと
子どもがいじめられる」という「伝聞」を
お話した反対派(非共存派)の続き。

 
くだんの反対派(非共存派)は、
もうひとつべつの「親が夫婦別姓で
問題がある子ども」の例をしめしました。
こちらは「伝聞」よりはましです。

くだんの反対派(非共存派)は、
わたしをうそつきよばわりしています。
なにやら人聞きが悪いですね。



「事例」は、母親が国際結婚したと言っています。
戸籍に親がいないみたいになっているのが
「いろいろと大変」だったそうです。

この「事例」の人は、夫婦別姓を
否定しているので、母親の国際結婚は
夫婦別姓を選択しているのでしょう。


日本人女性が外国人男性と結婚すると、
妻である日本人女性の戸籍が新しく作られます。
外国人男性は日本国籍がないので、
妻の戸籍には入らないです。

「外国人と結婚したら?」

このとき子どもはもとの戸籍に留まるので、
子どもの戸籍には、母親の除籍の記録だけなので、
「戸籍上は親がいないみたい」と
言っているものと思います。


国際結婚は夫婦同姓も選択できますが、
この場合でも戸籍の移動は同じです。
母親の戸籍が新しく作られる、
外国人男性はその戸籍には入らない、
子どもはもとの戸籍に残留です。

よって母親が夫婦同姓を選択していても、
子どもは「戸籍上は親がいない
みたい」になる、ということです。

「戸籍に親がいないみたい」なのが不満なら、
「事例」のかたは「国際結婚なんて
自分たちのことしか考えていない」と
国際結婚に矛先を向けるのが筋です。



くだんの反対派(非共存派)が示した
「事例」は、国際結婚の問題です。
その国際結婚がたまたま夫婦別姓だった
というだけで、夫婦別姓は「濡れ衣」を
着せられたということです。

事実誤認ですから「親が夫婦別姓で
問題がある子ども」の事例には
カウントするわけにはいかないです。


付記1:

子どもの戸籍には、除籍になった母親が
どこへ行ったかの記載はあるから、
「親がいなくなった」のではないという意見も
あると思いますが、ここでは置いておきます。


付記2:

戸籍の記載に「親がいないみたい
(親が別戸籍に入っている)」なのが、
なにが問題なのかという疑問もありますが、
これもここでは置いておきます。


posted by たんぽぽ at 22:04| Comment(4) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そもそも、親が外国人と再婚しても子供である本人は何も大変だとは思いません。
Posted by あいうえお at 2024年08月07日 22:59
僕も親が別戸籍だけど支障ありません。非共存派だけでしょう気にするのは
Posted by イト at 2024年08月08日 01:04
あいうえおさん

「いろいろ大変」と本人は言っているけれど、
なにが大変なのかと思います。
それも語ってほしいところです。
Posted by たんぽぽ at 2024年08月10日 22:54
イトさん

親と戸籍がべつで、なにが問題なのかとも思います。
複雑化して困った手続きでもあったのかと思います。
Posted by たんぽぽ at 2024年08月10日 22:55
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