2024年04月08日

別苗字の親子がいても社会的影響はない

4月6日エントリの続き。

選択的夫婦別姓が導入されると、
「影響は確実にある」「社会的影響は多岐に
わたる」と主張する反対派(非共存派)の続き。

 
その「多岐にわたる影響」とはなんなのか、
わたしはお尋ねを続けました。
この反対派(非共存派)は、子どもはどちらかの
親と苗字が異なるので、親子のキズナを
感じにくくなる、と言ってきました。


このような状況になると、
いくら追求を続けても「影響はある」と
抽象的なことを言うだけで、具体的なことを
言わない反対派(非共存派)が多いです。

そうした中にあって、比較的少ない追求で
具体的なこと言ってきたこの反対派
(非共存派)は、比較的「まし」な
ほうかもしれないです。


この反対派(非共存派)の妻は、
選択的夫婦別姓が実現しても、
生来の苗字に戻さないのでした。
これまでと同じように夫婦同姓を続けるし、
夫婦別姓を選択することはないです。

「選択的夫婦別姓に反対の理由はなかった」

この反対派(非共存派)自身に関しては
「子どもはどちらかの親と苗字が異なる」ことは
ありえないということです。
つまり「まったく影響がない」ということです。

この反対派(非共存派)個人に関しては、
子どもと親で苗字が異なることは、
選択的夫婦別姓に反対する理由には
なりえないことがわかります。



一般の場合はどうかという問題があります。
「親と苗字が異なると影響がある」と
思っている人たちは、夫婦同姓を選択するでしょう。
夫婦別姓は選択しないので、「子どもは
どちらかの親と苗字が異なる」ことはないです。

現在夫婦別姓にしている家庭はどうか
というと、事実婚、旧姓使用、国際結婚
などのかたのヒアリング調査を見ても、
苗字が原因で問題が起きたという事例はないです。

「子どもの気持ちを考えていますが?」
「子どもの気持ちを考えてください」


選択的夫婦別姓が導入された場合、
夫婦別姓で問題があるかたは、
夫婦同姓を選択するし、夫婦別姓で
問題ないかただけが夫婦別姓を
選択することが予想されます。

かくして選択的夫婦別姓が導入されても、
「社会的に多岐にわたる影響」はない、
ということになります。

「親子で苗字が異なるのが問題」という
くだんの反対派(非共存派)の出した理由は、
選択的夫婦別姓に反対する
理由にはならないことがわかります。




posted by たんぽぽ at 22:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あるわけないですよね。選択肢が増えるだけですので
Posted by あいうえお at 2024年04月08日 23:56
子どもに影響あると思う人は、
夫婦同姓を選択するでしょうし、
子どもに影響がない人だけが
夫婦別姓を選択するでしょうから、
「社会的影響」などないというものです。

選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は、
子どもに影響があると思う人が
わざわざ夫婦別姓を選択するという、
不自然で不可解なことを想定するようですが。
Posted by たんぽぽ at 2024年04月15日 21:45
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