2023年12月25日

親と同じ苗字であり続ける権利?

12月24日エントリの続き。

選択的夫婦別姓を求めるかたは、
自分が不本意な改姓をしたくないだけで、
子どもと同じ苗字かどうかは
関心がないということを、
わたしはツイッターでもお話しました。

 


問題の反対派(非共存派)は、
またみょうなことを言ってきました。
「選択的夫婦別姓を求めるかたは
親と同じ苗字であり続ける権利を
主張する」などと言っています。



「選択的夫婦別姓を求めるかたは、
自分が望まない改姓をしないことに
関心がある」と、わたしはいましがた
言ったところです。

親と自分の苗字が同じかどうかも
ほとんど関心ないことです。
この反対派(非共存派)は
なにを聞いているのかと思います。


現在も事実婚、旧姓使用、国際結婚などで
夫婦別姓の家庭はあります。
その子どもたちを見ても、
「親と同じ苗字を名乗る権利」を
主張するかたはいないです。

「子どもの気持ちを考えていますが?」
「子どもの気持ちを考えてください」

夫婦別姓の家庭の親も子もだれも
主張しない「権利」を持ち出して
「権利を奪う」と言ったところで、
まったくの見当違いというものです。



選択的夫婦別姓を求めるかたで
「親と同じ苗字を名乗ることを
主張する」かたがいるとしたら、
家名の存続が必要なかただと思います。

これは事情が特殊ですし、
選択的夫婦別姓を求める中では、
ごく一部のかたたちだけです。
改姓したくないかたの一般的傾向とは
考えられないでしょう。

家名の存続のために改姓しないかたも
「親と同じ苗字を名乗る」というより
「先祖代々続いてきた苗字を名乗る」ことを
意識しているだろうと思います。


posted by たんぽぽ at 22:10| Comment(4) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
強制的夫婦同姓では結婚する際に片方が両親と同じ苗字であり続ける権利を奪われます。
両親と同じ苗字であり続けた子でも結婚する際に両親と同じ苗字であり続ける権利が奪われてしまうことがあります。


選択的夫婦別姓で別姓を選んだ子は片方の親とは同じ苗字であり続ける権利を得られます。

彼らは名字が変わらない側の立場でしか考えていないんですね。
Posted by あいうえお at 2023年12月25日 23:48
ぎゅんた自身、自分が親と同じ苗字である権利を奪われたはずだからこのようなことを言うのは辻褄が合わないと思います。
Posted by あいうえお at 2023年12月25日 23:58
2段落目を訂正いたします。

「選択的夫婦別姓で別姓を選んだ子は片方の親とは同じ苗字であり続ける権利を得られます。」



「選択的夫婦別姓で別姓を選んだ夫婦の間の子は片方の親とは同じ苗字であり続ける権利を得られます。」
Posted by あいうえお at 2023年12月26日 13:05
あいうえおさま、
コメントありがとうございます。

現行民法だと、結婚改姓したかたは、
親と苗字が異なることになります。
反対派(非共存派)の男性は、
なぜかそれをまったく無視するようです。

こちらから意見を聞いても、
反対派(非共存派)はなかなか
まともに述べてはくれないです。


>彼らは名字が変わらない側の立場でしか考えていない

まったくそうだと思います。
反対派(非共存派)のとくに男性は、
「苗字が変わらない立場=自分の立場」でしか、
考えていないのだと思います。

「妻や子どもたちに自分と同じ苗字を
名乗らせないと家族と思えない」という
自分の信念だけが大事なのでしょう。


>ぎゅんた自身、自分が親と同じ苗字である権利を奪われたはず

とてもよい指摘です。
「ぎゅんた」は男性で改姓したのですから、
親と同じ苗字でないはずです。
http://pissenlit16.seesaa.net/article/501631854.html

それなのに、いつのまにか
自分は結婚改姓せず、親と同じ苗字でいる立場で、
議論を展開しているのですよね。
Posted by たんぽぽ at 2023年12月27日 22:51
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