2023年08月12日

改姓したかった妻・奇特でよかったです

前のエントリの続き。

「自分は結婚改姓てもよかったが、
妻が改姓して自分の苗字を名乗りたいと
言うので、妻が改姓した」という
反対派(非共存派)の男性の続き。

 

「自分は改姓したかった」という
この反対派(非共存派)のおよめさまは、
ちょっとめずらしいタイプかもしれないです。

日本とフランスの家族を研究している
かたたちによる、既婚女性が対象の
インタビュー調査があります。
これによると、結婚改姓が嬉しかった
女性はほとんどいないからです。

「結婚改姓を喜ぶ女性はいないらしい」

改姓にあたっての感慨を尋ねたところ,
やはり多いのは「そういうものだと思った」
「特に 何とも思わなかった」というものであったが,
やはり当然のように女性が改姓しなければ
ならないことに疑問を感じていた人もいた.
そして非常に多かったのが
「改姓はとても面倒だった」という意見である.
一方,「是非変えたいと思った」
「それこそ結婚の証だと思った」という程の
強い思い入れも見られなかった.
この点,学生など20歳前後の場合,
とりわけ女性はロマンチック・ラブ概念が
先行しているため,改姓に一種の
憧れもあるようだが,実際に婚姻を
経験している女性たちには
それ程の思い入れもなかったようである.


結婚改姓に不満がないかたでも、
「そういうものだと思った」
「とくになんとも思わなかった」
という感想にとどまっています。

これに対して、女性が改姓することが
当然とされることを疑問に
感じるかたは一定数いました。
そして「結婚改姓はとても面倒」
という意見をのべたかたは
とても多くなっています。


既婚女性に結婚改姓に関する
このような現状を考えると、
最初の反対派(非共存派)のおよめさまは
奇特なほうに入るのではないかと思います。

それでもおよめさまが奇特なタイプの
おかげで、選択的夫婦別姓が導入されても
旧姓にもどすと言わないわけです。

この反対派(非共存派)としては、
およめさまが奇特なタイプで
よかったのではないかと思います。


posted by たんぽぽ at 22:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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