2023年06月17日

安倍銃撃犯の模倣犯とは言えない

6月14日エントリの続き。

「山上徹也を英雄視する左派が
あふれるほどたくさんいる」ことにしたい
「菊池誠」を擁護するかたは、
おつぎは「山上徹也の模倣犯が出た」と
言ってきました。

 


「菊池誠」の擁護者が「模倣犯」とは
だれを指しているかは見当がつきます。
和歌山で岸田文雄に爆弾を投げた
木村隆二のことだろうと思います。

「岸田首相襲撃事件 木村隆二容疑者に関し殺人未遂などで立件を検討 
公選法違反も視野 和歌山県警」


木村隆二が山上徹也の模倣犯とか、
『REVOLUTION+1』に感化された、
という根拠はあるのかと思います。


山上徹也と木村隆二の境遇や心理について、
「共通点」を探そうとして、あれこれ
掘り返す記事はそれなりにあります。
木村隆二が山上徹也の模倣犯という
決定的な根拠は出てこないようです。

「【画像比較】木村隆二と山上徹也が似ている理由9選!顔だけではなかった!」
「「山上徹也の模倣犯」木村隆二容疑者の“空虚” 動機の背景に浮上した
「政治家は旧統一教会票で利益独占」の意味するところ」



ひとつめの記事でしめしている
山上徹也と木村隆二の「共通点」は、
はじめの3つは容姿や風采など
ほとんど意味のないことです。

「7. 政治への不満が似ている」は、
政治家を襲撃するのだから「共通」しても
あたりまえと言えます。
(その「政治への不満」の具体的内容は、
ふたりはだいぶ違うようですよ。)

「6. 首相襲撃計画が似ている」も、
有力な政治家が自分の近くに来る
機会はめったにないですから、
少々距離があっても移動する程度の
「行動力」もあたりまえと言えます。

山上徹也と木村隆二の「共通点」探しは、
成熟度の高い考察とは思えないです。
これでふたりに「共通点」がたくさんあると
主張するのは、無理があるでしょう。
(「とんでも」チックなものをしばし感じた。)


ふたつ目の記事では、木村隆二のことを
「山上徹也の模倣犯」と見出しでは書いています。

それでも本当に「模倣犯」かどうかは、
さらなる検討が必要としています。
結局、木村隆二を「山上徹也の模倣犯」とは、
結論できていないようです。


ようは「共通点」も「模倣犯」も、
「そう思いたい」願望なのだと思います。
なぜそのような願望を持つのかは、
ここでは考えないことにします。

「共通点探し」「模倣犯の証明」は
無理のある主張であり、そんなことは
結論できそうにないと察したのか、
ほとなくして立ち消えたようです。


posted by たんぽぽ at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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