2023年06月01日

映画も英雄視はしていないようです

5月28日エントリの続き。

「菊池誠」を擁護するべく「安倍晋三が
銃撃されたのを喜んだ人ならいる」と
言ってきたかたは、映画『Revolution+1』を
挙げてもいます。

 

『Revolution+1』は、安倍晋三の
銃撃事件をモチーフにした映画で、
主人公は山上徹也がモデルです。

この映画の影響を受けて、
安倍晋三の銃撃犯を英雄視する人が
出てきた可能性があると、
ツイートの人は言いたいのでしょう。


『Revolution+1』の映画自体は
わたしは観ていないです。
(べつだん興味がなかったので。)
ウェブに出ている記事の読みかじり
程度しか内容は把握していないです。

『Revolution+1』

川上達也は、一人、ずっと暗闇の中で生きてきた。
記憶のある明るい時間は、父が生きていた時代。
普通よりは裕福な家庭で育ち、
父が経営する会社も順調、優しい母、
頼もしい兄と可愛い妹に囲まれて
何不自由のない生活を送っていた。

しかし、仕事と人間関係に疲れ果てた
父の自殺からすべてが一変する。
兄は癌の治療、転移よる後遺症で
片目を失明し自暴自棄となり、
妹は急に貧しくなった生活に戸惑い反抗的になる。
達也は、目指していた大学進学の道を断念する。
母は、すがる思いで統一教会に入信する。
そして、父が命をかけて家族のために残した
生命保険も教団の言うがままに献金を繰り返し、
すべてを使い果たして、遂には自己破産をしてしまう。

そんな時、母を奪い返すために
教団の施設に向かった兄は、
屈強な教団職員に囚われの身となる。
最も親しみを感じ、頼りにしていた兄も、
絶望の果てに自死する。

それ以来、希望も失い暗闇のなかを彷徨っていた。
自分を、家族をここまで追い込み、
すべてを失わせた元凶である教団への復讐を誓う。
かつて自衛隊にいたときの経験を思い出し、
改造拳銃を自分の部屋に閉じこもり
作り続ける、確かな目的もなく。
孤独の中で達也は「僕は星になれるのか」と瞑目する。

突然、元首相が、自分が育った場所に
選挙応援でやってくることが知らされる。
早朝、身を整理した達也は、静かに部屋を出る。


わたしが把握したところでは、
自民党と統一教会の癒着とそれがもたらす
政治と宗教の腐敗、そしてその被害者の
悲劇を描いたもののようです。

安倍晋三の銃撃という惨劇が起きるまで、
統一教会の問題を解決できなかった
日本社会のポテンシャルの低下を
問題にしているのでしょう。

映画作成者の目的としては、
自民党と統一教会の癒着や、
それが引き起こす悲劇について、
観たかたが問題意識を持ってくれればよい
ということだと思います。


安倍晋三銃殺の犯人を、悲劇の主人公
として描いてはいると思います。
それでも英雄視はしていないと思います。
映画自体は「ろくでもない」
ということはなさそうに思います。


posted by たんぽぽ at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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