「統一教会が自民党の政策に
影響するのではなく、自民党の政策が
統一教会のそれと近かった、因果関係が逆だ」とも
「菊池誠」は言っています。
統一協会が自民党の政策にそんなに大きな影響力を持っている(いた)というのはちょっと考えづらくて、むしろ自民党右派の政策なり方針なりと統一協会の方針が近かったと考えるべきだと思うんですが、因果を逆転させて考えてる人が多いのではないかな、特に左派系には
— あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 (@kikumaco) August 2, 2022
自民党と統一教会とでどちらから
接近したかという問題なら、わたしに
言わせれば「にわとりと卵」です。
自民党から統一教会に近づいたとも
言えるでしょうし、統一教会から自民党に
近づいたと言えるでしょう。
このあたりは「たんぽぽのなみだ」ブログの
7月29日エントリでお話しています。
「空白の30年がもたらした失なわれた30年」
メディアでさかんに批判され、
統一教会は苦境に立たされていました。
いかにしてこの苦境を打開するかを、
統一教会は模索することになります。
統一教会は因襲・反動的な家族・
ジェンダー観を標榜することで、
自民党や保守派に接近することになります。
平成の初期はバブル崩壊の時期で、
自民党は急進力を失ないつつありました。
それゆえ自民党は強力な
支持基盤を必要としていました。
自民党は統一教会に接近することになります。
宗教団体は組織力があって大人数を
動員できるので、選挙のサポートなど
支持基盤として強力だからです。
こうして、社会から批判される中で
強力な後ろ盾が欲しい統一教会と、
バブル崩壊の中で強力な支持基盤がほしい
自民党とで利害が一致することになります。
統一教会と自民党は、因襲・反動的な
家族・ジェンダー観を共有することで、
イデオロギー的に結びつくことになります。
平成のはじめのころ、社会からの批判が
強まって苦境に立っていた統一教会は、
強力な後ろ盾を必要としました。
またこのころバブル崩壊にともなう
大不況で、急進力を失なっていた自民党は、
強力な支持基盤を必要としました。
かくして双方の利害が一致することになり、
自民党と統一教会は政治的に
結びつくことになります。
自民党と統一教会が結びつくための
政策・理念は、因襲・反動的な
家族・ジェンダー観念です。
これは保守・右派とカルト教団とで
共有できる理念が家族・ジェンダー政策
ということがあります。
ほかに冷戦が崩壊したので、
反共イデオロギーが結びつく理念に
なりえなくなったこともあります。
「菊池誠」は「因果関係」を問題にしています。
自民党と統一教会とでどちらから
近づいたかなんて、はっきりさせることは、
きわめて難しいでしょう。
そもそもさしたる意味がないと思います。
「因果関係」は「にわとりと卵」であり、
同時に双方の利害が一致したと
考えるのが妥当だからです。
意味のない問題を提起して、
「特に左派系には」なんて左派批判をする
「菊池誠」はなにをしたいのかと思います。