「後藤文彦」氏は、姉は自分に対して
意地悪だった、ということを書いています。
「おねえちゃん」
子供の頃、おいはよぐおねえちゃんにいじめらいだ。
おねえちゃんはおいよりも約五歳年上だったげっと、
子供にとっての五歳の差は圧倒的な不利条件だった。
おねえちゃんはおいより遥かに
頭いくて、腕力も勝ってだがら、
おいがなんぼ作戦ねって仕返しすっぺどしても
絶ってえ敵わねがった。
親や親戚のおとなたちからとても
甘やかされたと思われる「後藤文彦」氏ですが、
姉はなぜか意地が悪かったようです。
なぜこのお姉ちゃんは弟にかくも
意地悪だったのか、想像はつかないでもないです。
それは前のエントリでわたしが
少しだけ触れたことです。
「下の子が産まれたら、親や親戚の
おとなたちからの愛情を下の子に
持っていかれた」のような思いも、
「後藤文彦」氏には経験がないわけです。
親やまわりのおとなたちからの愛情を
弟に持っていかれた、それがお姉ちゃんには
不満で不愉快で許せなかった
のではないかと思います。
多分に甘やかされた弟くんです。
「愛情の持っていかれかた」は
かなりのものだった(お姉ちゃんは
「かなり」と感じた)のではないかと想像します。