2022年07月20日

自民党と統一教会の関係・わたしの思い出(2)

7月17日エントリの続き。

2006年の祝電事件ですが、
安倍晋三が統一教会の関連団体に
祝電を送ったという事件は、
本来なら大スクープだと思います。

 
ネットで祝電事件が話題になると、
6月13日の『赤旗』、7月4日号の『FLASH』と、
ローカルメディアで拡散をしていきました。

ところが大手メディアは祝電事件を
あまり報道したがらない感じでした。
6月19日に共同と時事が記事にします。
それを受けて、朝日、毎日、読売が
6月20日に記事を掲載します。

これらの記事は「単発」で終わりでした。
このあと祝電事件や統一教会に関する
記事は確認できなかったです。
この問題を継続して追うようすは
各新聞社にはなかったのでしょう。


安倍晋三の祝電に関するもとの記事は、
5月13日の『世界日報』です。
ソウル在住のかたが、自分のブログで
日本語訳を載せたのが6月5日です。

ブログで記事の日本語訳が出てから
大手メディアの記事まで約2週間です。
動きが遅いことはあきらかです。


大手メディアはもともと安倍晋三が送った
統一教会への祝電のことなど、まったく
取り上げる気はなかったのだと思います。

ネットで騒ぎが大きくなり、『赤旗』や
『FLASH』が取り上げるようになったのでした。
それで、大手メディアも祝電事件を
無視できなくなったのでしょう。
しかたなしに記事を載せたものと思います。

かくして大手メディアは自民党と統一教会の
癒着を書きたがらないという「現実」を、
わたしは知ることになります。
当時の様子は以下のエントリで書いています。

「安倍晋三と統一教会(6)」


祝電事件は世論一般のあいだでは
ほとんどまったく関心がなかったです。
大手メディアがろくに記事にしないですから、
当然のことだと言えます。

安倍晋三が祝電を送った事実さえ
知らない人も、世論一般の人たちの中には
多かったものと思います。

ネットで大センセーションになっても
世論一般へはまったく喚起できず、
政局への影響はなおさらなしです。
「たいしたことないネットの力」です。


当時のネットの中心は個人のブログでした。
いまのツイッターと比べると
拡散力はどうしても小さいです。
そしてそこで発信する人数も、
いまのツイッターよりずっと少ないです。

しかも当時の政治ブログ書きは、
全員しろうとでした。
研究者、弁護士、ジャーナリストといった
専門家はいなかったです。

(実は専門家もいたのかもしれないけれど、
その場合でも正体を隠していたのはたしかなので、
いないのと同じと言えます。)

質と量のともに、いまのツイッターより
圧倒的に貧弱な状況でした。
それでも大手メディアに単発とはいえ、
記事を書かせたのでした。
それだけでも当時としては
「大成果」だったのかもしれないです。


posted by たんぽぽ at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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