2022年06月18日

未婚率が上昇して困るのはだれか?

6月16日エントリの続き。

未婚率の上昇、婚姻件数の低下は、
問題があることのように語られる、
というお話の続き。

「婚姻数が戦後最低・未婚率が過去最高」

 
未婚率が高くなると困るのは、
だれだろうかという問題があります。
それはおそらく男性に多いのでは
ないかと、わたしは予想します。

多くの男性にとっては、
結婚できないことが最悪で、
結婚できないより望まない女性とでも
結婚したほうがましと考えるからです。

「非婚女性はなぜスティグマか?」

女性にとっては
最善: 望む相手と結婚する
次善: 結婚しない
最悪: 望まない男と結婚する
だと思います。
男性にとっては
最善: 望む相手と結婚する
次善: 望まない女と結婚する
最悪: 結婚しない
ではないかと思います。



恋愛や結婚ができないことを
「被害」だと訴える「非もて」は、
通常男性ばかりです。

ただでさえ女性から避けられると
「被害意識」のある「弱者男性」なら、
未婚率の上昇は、「脅威」かもしれないです。
自分がその「未婚者」に入る可能性が
ますます高くなるからです。

交際相手のいないことを「被害」と考える
「非もて」がほとんど男性であることも、
男性にとっての最悪が、結婚できないことだ
ということを示しているでしょう。


未婚率の上昇を招いたのは、
必要な家族政策を怠ったからです。

その「必要な家族政策」は、たいていは
因襲・反動的な家族観に抵触します。
そしてその「因襲・反動的な家族観」は
多くの場合、男性に既得権をもたらします。

つまり男性たちはいまある既得権に
固執を続けたため、婚姻率を維持するための
必要な家族政策を怠ってきたわけです。

それが未婚率の上昇を招き、
自分たちが結婚できなくなるという、
最悪の事態というかたちで、
跳ね返ってきたということです。


posted by たんぽぽ at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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