「女が望まない改姓などと抜かすな、
ふざけるな」といきりたつ「正論」の続き。
「正論」は妻が旧姓にもどすことが
よほど気に入らない、というか
許しがたいことのようです。
一度、夫婦同姓にして子供もその環境で育ってきているのに、夫、妻関係なくそれをいきなり親の身勝手な都合で変更して子供に付き合え。
— 正論 (@ID_Seiron) March 24, 2022
というのが騒動でなければ何なのか。
改姓が嫌ならなぜ拒否しなかったのか。大人が一度同意しておきながらそれを覆えして周りの被害は知らん顔か?ふざけるな。
何度でも言ってやる。そんなに改姓が嫌なら改姓を嫌がらない相手を探せ。
— 正論 (@ID_Seiron) March 24, 2022
その努力を怠るな。大人が改姓に同意して署名・捺印した以上、望まぬ改姓とか抜かすな。
そこまで言うなら、「正論」のような
反対派(非共存派)こそ、選択的夫婦別姓が
実現しても、「旧姓に戻す」と言わない女性と
結婚すればよかったのだと思います。
なんで旧姓に戻したくなる女性と
結婚したのかと思います。
旧姓に戻したいと思わない女性を
探す努力を怠ったのでしょうか?
あるいは、今後は旧姓にもどすと言わないよう
相手の女性と「話し合い」をじゅうぶん
しなかったのでしょうか?
「抜かすな、ふざけるな」なんて言って、
力づくでねじふせて改姓させたのなら、
改姓させられた女性は納得しないでしょう。
あとから「旧姓に戻したい」と
言い出しても、むべなるかなです。
結婚の際どちらが改姓するかを初対面のときに聞くのは不可能に近いです。
仮に女性が「改姓する」と言った場合においても、旧姓に戻すか否かは初対面では答えないと思います。
仮に旧姓に戻さない女性がいたとしても「正論」には見つけられないと思います。
生来の苗字に戻したいかどうか
改姓した女性に訊くのは、一般的には、
それほど問題ないのではないかと思います。
(「一般的には」というのは、
「望まない改姓などと抜かすな」と
言う男性が相手の場合は異なるからです。)
生来の苗字に戻したい女性は結構多いし、
その気持ちを相手の男性に話したいと
思っていることも多いと思います。
相手の男性から訊いてくれるのは、
むしろお話しやすくなると思います。
>結婚の際どちらが改姓するかを初対面のときに聞くのは不可能に近い
それは初対面でお話する話題ではなさそうですね。
ある程度以上、交際が長くなってから
切り出すことだと思います。
>「正論」には見つけられない
反対派(非共存派)はたいていそうですが、
自分のことしか考えていなくて、
相手を理解する姿勢にとぼしいですからね。
「正論」のような反対派(非共存派)は、
もとより生来の苗字に戻さない女性を
探してなどいなくて、「改姓を望まない
女性にいかにして改姓を押し付けるか」を
考えていると思います。
自分の苗字は自分のものですからね。
生来の苗字にもどすかどうかは、
本来なら自分ひとりで決めていいはずのことですね。
>正論に戻すか否かの決定権はありません
自分に相手の女性の苗字を決める
「決定権」があると思っている
反対派(非共存派)の男性は少なくないです。
「正論」に賛同する反対派(非共存派)も、
じつはいたりします。
彼ら反対派(非共存派)たちが
必死になって選択的夫婦別姓に反対するのも、
まさに自分の妻の苗字の決定権を
奪われたくないからだと思います。
僭越な既得権ですが、それを当然の権利と
信じている人は、社会的強者や
既得権益者にありがちです。