2022年01月27日

夫婦同姓の強制・女性の犠牲を認めた反対派

1月26日エントリの続き。

「妻が旧姓に戻すと言ったら困る」と
いうことは、「改姓は妻の愛情の証」
「夫婦同姓で家族の一体感」という主張を、
かかる反対派(非共存派)は
断念したというお話をしたのでした。

 
これは「自分の妻は望まない改姓を
させられている」ことを、
彼ら反対派(非共存派)の男性は
認めたことになります。

妻に望まない改姓をさせることが
可能なのは、現行民法が夫婦同姓を
強制しているから、ということも、
かかる反対派(非共存派)は、
認めたことになります。

かくして反対派(非共存派)たちは、
「現在の夫婦同姓の強制は
女性の犠牲の上に成り立っている」という
現実を受け入れたことになるでしょう。


「夫婦同姓の強制は女性差別」も
反対派(非共存派)たちは、
絶対に認めたくなかったことです。

「夫婦同姓の強制は女性差別でない」
という主張を続けることを
反対派(非共存派)が断念するのは、
どういうことかと思います。

「愛情の証」や「男女平等」を
取り繕うことをやめるデメリットより、
「妻が旧姓に戻すと困る」と言うメリットが
上回るようになったからだと、
ここでは簡単に考えておきます。


夫婦同姓の強制のジェンダー差別性を
認めた反対派(非共存派)は、
今後は選択的夫婦別姓に
反対するためにほかの理由を
持ち出すことになるのでしょう。

そうした「ほかの理由」のひとつで
最近目立っているとわたしが思うのが、
「子ども」を持ち出すことです。
「親が夫婦別姓だと子どもが
混乱する」のたぐいです。

内容的にはむかしから言われ
続けていることで、新規性はないです。
反対派(非共存派)が重点を
置くようになったというだけです。

「子ども」のことは、女性の自由や権利を
制限したい因襲・反動的な人が
持ち出す「ねた」としては、
「王道」ではあると思います。


posted by たんぽぽ at 22:23| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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