2021年11月11日

中選挙区が利権政治になりやすい理由

11月8日エントリで、中選挙区時代は
自民党の派閥どうしで利権の
引っ張り合いの選挙だった、
ということをお話しました。

「中選挙区で有権者の選択肢が増える?」

中選挙区はなぜ利権政治になりやすいのか
ですが、その理由のひとつに当選に
必要な得票率が低いことがあります。

 
中選挙区は定数が4-5程度だとすると、
得票率が10数%-20%程度で当選できます。
それゆえ組織票を堅めれば、
浮動票は少しの上積みができれば、
当選できることになります。

そうなると、自民党の各派閥からの
候補者たちは、自民党議員(自分)を
中心とした地元の利権集団である
「政治家城下町」の支持を堅めることに、
専念することになります。

かくして「政治家城下町」から
支持を得るために、彼らの利益である
利権を誘導することが、各候補者の
最重要課題になるということです。


小選挙区は当選するために
必要な得票率は、50%程度になります。
それゆえ支持基盤を堅めたくらいでは
まったく当選には届かず、相当数の浮動票を
取りにいく必要があります。

得票率という観点から言えば、
小選挙区は候補者が支持基盤ばかり見る
利権政治に走って、一般有権者を
おそろかにする可能性は
小さくなると言えます。


posted by たんぽぽ at 22:35| Comment(0) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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