「中選挙区にもどしてほしい」と言っています。
そのほうがたくさん候補者が出て、
有権者の選択肢が多くてよいそうです。
今回の選挙はほんとにがっかりだよ。中選挙区に戻して、たくさん候補者が出てほしい。有権者の選択肢を減らすのはよくない
— あ〜る菊池誠(反緊縮) (@kikumaco) October 31, 2021
1990年代の政治改革以前は、
中選挙区でしたが、そのため自民党から
何人も候補者が出てきました。
自民党内にあるそれぞれの派閥から
候補者が出てきたということです。
「菊池誠」なら、「選択肢は自民党ばっかり」
「選択肢は自民党のどの派閥か」の
選挙を「有権者の選択肢が多い」と、
本気で思うかもしれないです。
むかしの中選挙区がいい? 自民党から何人も候補者が出るのがいい、ということですか? それが「有権者の選択肢が広い」ということだと? / “あ〜る菊池誠(反緊縮) on Twitter: "今回の選挙はほんとにがっかりだよ。中選挙区に戻して、たくさん候補者が出てほしい。有権…” https://t.co/Pkt41AV9bQ
— たんぽぽ (@pissenlit_10) October 31, 2021
中選挙区時代、自民党の各派閥から
出馬した候補者たちは、いかにして
自分の選挙区の地元に利権を
引っ張ってくるかを競い合いました。
いまのように明確な公約をしめして
有権者から判断してもらうということは、
ほとんどなかったです。
大事なのは利権の引っ張り合いで、
公約なんてどうでもよいくらいでした。
「菊池誠」はこのような自民党の派閥の
あいだでの利権の引っ張り合いの選挙が、
「有権者に選択肢が多い」と
考えるのでしょうか?
自民党議員を中心とした
「政治家城下町」と呼べる地方の
利権集団の外にいる都市部の
有権者などは、その要望をほとんど
顧みられることはなかったです。
中選挙区時代は、一般の有権者なんて
ほどんと疎外された、ということです。
それを「有権者の選択肢が多い」と、
「菊池誠」は言うのでしょうか?
付記:
「本当にがっかり」と「菊池誠」が
言っている選挙は、10月31日の衆院選です。
これについてはいまは置いておきます。
中選挙区時代は、どんなひどい
政治情勢だったかすっかり忘れて
「中選挙区にもどすのがいい」なんて、
ナイーブすぎるというものです。
政治に詳しいかたとか
リベラルな政治感覚のかたでも、
「小選挙区悪玉論」や「政治改革悪玉論」から、
「中選挙区にもどすのがよい」と
言うことがときどき見られて、
ゆゆしいかぎりです。