2021年11月04日

失なわれた45年が見えてきた?

「みらい選挙プロジェクト」の
三春充希氏が、7月4日の都議会選の前に
書いたノートに、こんな指摘があります。

「「今」を歴史の転換点にしよう」

このままいくと「失なわれた30年」
「失なわれた45年」になる、というものです。

 
私たちの社会がもしあと15年
このままの姿を変えられなかったら、
戦後90年を迎える頃には、
日本は45年間発展して45年間衰退した国と
言うことになってしまうでしょう。
そんなことになったら、それは世界各国の
後世の教科書に残るような失敗です。

なぜ「45年」を問題にするかというと、
戦後日本が発展してきたのと
同じ時間の長さをかけて、
日本が衰退を続けることになるからです。


残念ながら、そして恐ろしいことに、
今回の衆院選の結果をもって、
「失なわれた45年」の可能性が
見えてきたと思います。

三春充希氏のノートでは、自民党政権が
続くかぎり「失なわれた45年」の
路線からの転換は、ほぼないとしています。

けれどもこれは、今までの自民党の政治を
前提にしつつ、せいぜい再分配で妥協する
という程度の議論にすぎません。
大きく欠けている視点があるのです。

それゆえ転換のためには
政権交代が起きて、いまの立憲民主党などの
野党が政権をとることが最低限の条件と
考えることができます。


現在の立憲民主党の議席を考えると、
このあと政権交代が起きるには、
衆院選があと3回は必要だと思います。
それまでには10年くらいかかると思います。

そして立憲民主党などの野党が
順調に選挙に勝ち続けるとはかぎらないです。
そうなると、政権交代までさらに
長い時間がかかることになります。

日本が「失なわれた45年」を達成するまで
あと15年ほどしかないです。
それまでに政権交代にも届かない
可能性のほうが高いくらいだと思います。


だいたい「失なわれた10年」と
言われたときも「このままだと
失なわれた20年になる」と言われました。

そして「失なわれた20年」のときには
「このままだと失なわれた30年になる」と
言われたのでした。

日本社会は衰退を続けているにも
かかわらず、なんら路線を転換せず、
失なわれた時間をいたずらに
伸ばしているということです。

もしかすると「永遠に失なわれ続ける」
ということもあるかもしれないです。


posted by たんぽぽ at 22:43| Comment(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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