性的少数者の理解増進法の提出を
自民党が断念したことを歓迎する人は、
「ジェンダーはかたちを変えた共産主義」
などと不可解なことを言っています。
稲田朋美氏が委員長を務める「性的指向・性自認に関する特命委員会」が
— mei (@mei98862477) May 29, 2021
性的指向を含むいかなる差別も受けない権利と自由を謳う五輪憲章にかこつけて、LGBT法案を五輪前に成立させようとしていましたが、姑息な手口
廃案願います!
ジェンダーとは形を変えた共産主義革命ですhttps://t.co/u20jeCf01E
自分の気に入らないものに
「共産主義」のレッテルを貼るという、
こうした場合にありがちなことだと思います。
「選択的夫婦別姓は共産主義のドグマ」と
同種の発想にもとづくもの言いと言えます。
その「自分の気に入らないもの」は、
なぜか往々にして差別解消や人権尊重に
かかわるものだったりします。
欧米の民主主義国では、冷戦が崩壊した
1990年ごろから、ジェンダー平等政策に
積極的になっていきました。
とくに欧米の民主主義国では
人権意識の向上に加えて、少子高齢化が
問題となり、ジェンダー平等がその解消に
重要と考えられたからです。
最初のツイートの人が攻撃する
性的少数者の権利に対する理解も、
1990年ごろから高まってきたと思います。
同性結婚の法制化が実現したのは
21世紀に入ってからになります。
最初のツイートの人が「共産主義革命」
などと言っているジェンダー平等が
国際的に理解されるようになったのは、
1990年ごろからということになります。
ちょうど冷静が崩壊して共産主義が
「過去の遺物」となった時代になって、
ジェンダー平等が進んだということです。
「ジェンダー平等は共産主義」なんて
呪文のように唱える最初のツイートの人は、
かかる事実をどう考えるのかと思います。
独裁という非民主的な体制ですから、
「悪」と言わざるをえないと思います。
スターリンの強制収容所なんて、
「共産主義の悪」の象徴ではないかと思います。
それでも共産主義者たちは、
資本主義陣営の「問題」や「悪」を的確に
指摘することはあると思います。
そうした資本主義陣営の「悪」を
正当化するために、共産主義バッシングを
する人たちもいることがあります。