2021年06月07日

批判をカチカンの否定にすり替える

6月6日エントリの続き。

「野比しずか」の広告の作者が
「女は結婚改姓するのが当然」と考えている根拠は、
3月17日エントリでお話しています。

「女性の結婚改姓を当然と思っている根拠」

 
「のび太」は苗字を書かず名前だけですが、
「しずか」には「野比しずか」と
婚氏をいっしょに表記しているからです。

しずかだけあえて婚氏を書くことで、
改姓を不自然に強調していることが、
この広告が「女は結婚改姓するのが当然」と
している根拠と考えられます。


結婚改姓に関する広告作者の考えを示す
このような根拠を、「野比しずか」を擁護した
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)に、
わたしはツイッターでもお話しました。


広告を擁護した反対派(非共存派)は、
「女は結婚改姓するものだ」という
作品を発表するのも自由だと言ってきました。
そして自分と異なるカチカンに対して
非寛容だと、わたしを攻撃してきました。



公表された作品を批判をする
「自由」も受け手にはあります。
問題含みの作品を発表すれば、
相応の批判を受けることがあるのは当然です。

「作品を作り発表する自由=
批判されない自由」ではないということです。
それゆえ作品を批判した程度では、
「異なるカチカンに対して不寛容」
などというそしりは当たらないです。



付記:

広告を擁護した反対派(非共存派)は、
「野比しずか」の広告は「女は結婚改姓するものだ、
女は結婚改姓を喜ぶものだ」という考えが
作者にあって、そうしたメッセージを
発していることは、認めたのでしょうか?

上述のようなツイートをするということは、
それは認めた可能性が考えられます。


posted by たんぽぽ at 21:36| Comment(4) | TrackBack(0) | ウェブサイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「公表された作品については見る人全員が批評する自由がある。嫌なら公表しなければよい」というセリフが藤子先生の作品にありました。
Posted by 改姓した男の人 at 2023年10月29日 03:36
ご指摘の作品は『エスパー魔美』かしら?
https://hokke-ookami.hatenablog.com/entry/20150608/1433811625

藤子不二雄もクリエーターですから、
似たような経験が多かったもの思います。


原作者が「公表された作品は、
だれにも批判する自由がある」と
言うのですから、広告に対する批判を
「カチカンの否定」に
すり替えないことだと思います。
Posted by たんぽぽ at 2023年11月02日 21:50
おっしゃるとおりその作品です。
Posted by 改姓した男の人 at 2023年11月04日 21:36
Thank you very much.

『エスパー魔美』の当該作品も、
残念ながら、曲解をする人たちが
あとを絶たないみたいですね。
Posted by たんぽぽ at 2023年11月04日 23:19
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