2020年11月05日

内政干渉?いえ人権侵害が怖いです

10月29日エントリで、日本はいずれ
国際社会から制裁を受けて、選択的夫婦別姓を
実現する運びになるだろうという、
わたしの予想についてお話しました。

「選択的夫婦別姓・あとどれくらいで実現する?」

そうしたら「それは内政干渉で怖い」などと言う、
選択的夫婦別姓の反対派が出てきました。

 


「怖い」と思ったら、国際社会から
制裁を受ける前に、選択的夫婦別姓を
実現すればいいだけだと思います。
制裁を回避することはごく簡単なことです。

それを言ったら、この反対派(非共存派)は、
「内政干渉を許容するたんぽぽの
思考が怖い」などと言ってきました。


わたしは将来国際社会から制裁を
受けるだろうという「予想」を言ったまでです。
「許容」などという価値判断は、
(まだ)どこにも入っていないです。


人権事項でなんらかの国際社会から
制裁を受けることになった国は
残念ながらほかにもいくつもあります。

人種隔離政策を続けていた
南アフリカ共和国はその例だと思います。
南アフリカ共和国はずっとオリンピックや
イギリス連邦から締め出され続け、
経済制裁もなされるようになりました。

「ネルソン・マンデラと日本」

もっと最近の例では、イタリアとギリシャは
同性結婚を法的に認めないゆえに、
欧州連合の人権裁判所から
制裁を受けたことがありました。

「ギリシャの同性結婚雑感」
「イタリアの同性結婚雑感」


人権水準の向上と差別の撤廃に
尽力することは、現代の国際社会では
コンセンサスの彫られていることです。

よってこれを守らない国があれば、
国際社会から制裁を受けることが
あっても当然のことです。
かかる制裁を「内政干渉」などと言うことは、
「お門違い」というものです。


上でお話した国際社会から制裁を受けた国ぐには、
「内政干渉を受けていて怖い事態に
なっていた」と考えるでしょうか?

そうではなく、人権侵害が批判されるのは
当然のことで、人権侵害を解消したことで
ようやく安心できるようになった
というのが実感ではないかと思います。

むしろ怖いのは、差別や人権侵害を許容したり、
黙認、追認、支持、協力をする国のほうです。


posted by たんぽぽ at 22:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
内政干渉はする側が正しいとは限りませんが、今回はする側が正しいと思います
Posted by 改姓した男の人 at 2023年04月27日 23:18
改姓した男の人さま

人権侵害を続ける国が、国際社会から
制裁されるのは、現代においては
むしろ当然のことだと言えます。

(選択的夫婦別姓を実現しないことが
理由での国際社会からの制裁は、
わたしは「内政干渉」とは考えないですが。)
Posted by たんぽぽ at 2023年04月29日 22:22
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