2020年08月30日

親子別姓のかたは現在でもいる

8月9日エントリの続き。

選択的夫婦別姓の反対派の「えり」は、
選択的夫婦別姓が実現すると
仕事でどのように面倒になるというのか、
具体的なことを話しはじめました。

 

それは緊急時の子どもの引きわたしの際、
親と苗字が異なると確認の作業が増える、
ということだそうです。

苗字が変わった本人の負担ではなく、
他人の夫婦別姓が自分の負担になる
というのは、しばし恐れ入りました。
自分の目先の都合で、他人の生活や尊厳に
かかわることを制限しようとするからです。


子どもと、子どもを引き取りにくる
親御さんは「えり」の業務にとっての
「お客さん」に当たると思います。

それなら「お客さん」の事情が、
どのようなものであろうと、それに対応することを
考えるのが業務にたずさわる人の役目です。

業務にたずさわる人の負担が増える
という理由で、「お客さん」のありかたを
制限するのも、本末転倒だと思います。


親子で名字の異なるケースでしたら、
現在でもいくらでもあります。

次の新聞の投書をした中学生(当時)は、
親子で苗字が異なります。
離婚の際、母親が旧姓に戻したのですが、
子どもは苗字をそのままにしているからです。

「「親と別姓」でも不自由しない」

「えり」が想定しているケースは、
子どもを保護者が引き取る場合です。
引き取る保護者は親とはかぎらないです。
名字の異なる祖父母が引き取る場合も、
めずらしくなくあるでしょう。


保護者と子どもの名字が異なるケースは、
現時点でもすでにあるということです。
それゆえそうした場合はどう対応するのか、
「えり」の使っているマニュアルにも
書いてあると思います。


保護者と子どもとで苗字が異なるケースが
珍しくない以上、そうしたかたの対応を
それなりに経験していると思います。

それゆえすでにマニュアルを何度も読んで、
実際にその手順に沿った対応をして、
対応方法を覚えていると思います。


それとも保護者と子どもとで
苗字が異なるかたが現れるたびに、
「えり」はマニュアルの内容を忘れて、
一から読み返すのでしょうか?

対応の業務を何度経験しても、
覚えられなくてそのたびにマニュアルを
読み返すというのなら、それは「えり」の
記憶力の問題だと思います。

「えり」は早く対応方法を覚えて、
ご自分の業務の負担を減らすよう努力することです。
それが賃金をもらって業務にたずさわることの
アカウンタビリティ(責務)だと思います。


posted by たんぽぽ at 23:15| Comment(2) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
結婚による強制改姓の方が当人も周りも面倒な気がします。
Posted by 改姓した男の人 at 2023年06月27日 02:20
ご指摘のとおりだと思います。
結婚で苗字が変わるほうが、
本人もまわりも負担だと思います。

ところがこのような改姓の負担は、
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は、
ことさらに矮小化しようとします。

反対派(非共存派)は、選択的夫婦別姓に
反対という結論が先にあって、
それに合うように「なにが面倒か」を
決めているものと思います。
Posted by たんぽぽ at 2023年06月27日 22:27
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