2020年08月13日

パリテ法を適切に理解していなかった

8月12日エントリの続き。

パリテ法(政治男女均等法案)に反対の主張を
展開する「高村武義」は、「パリテ法を主要公約と
することは最悪」とも言っています。

「高村武義」は3項目に箇条書きしています。
ここでは(3)を見ていきたいと思います。

 


「男女問わず有能な議員が必要」だから、
パリテ法を導入・強化することになります。

現状は「男性」というだけで、
能力がなくても議員になれる人がいます。
それによって能力があっても
「女性」というだけで議員になれない人がいます。

そうした「男性中心」「男性優位」という
「性別優先」の現状を緩和・解消するために、
有能な女性のための候補者枠を
確保することを法的に定めることになります。


パリテ法は正確にはジェンダー対象です。
男性、女性のいずれかが候補者全体の
3割以上とすることが決められています。

現状では男性が候補者全体の
3割以下になることはまずないので、
実質的に女性候補者を3割以上にするための
立法ということになります。


「男女問わず有能な議員が必要なのに
性別優先」なんて、いかにもクォータ制が
わかっていない人の典型的な認識を
「高村武義」は示しています。

「そこで齟齬を起こす」と「高村武義」は
言っていますが、それは「高村武義」が
パリテ法を適切に理解していないからでしょう。
なにごとも理解が適切でなければ、
齟齬を起こすことになると思います。


もう少し正確に言うと、パリテ法に対する
かかる無理解は、ジェンダー平等に無理解な人や、
反フェミ、ミソジニーな人にありがちです。

「高村武義」はやはりジェンダー平等に
無理解な反フェミかミソジニーと思われます。
反フェミやミソジニーと親和性がいい
ジェンダー観を持っているのでしょう。

しかも「高村武義」はジェンダー差別的な
自分の意識を客観視できなくて、
有権者一般のジェンダー観も
自分と同じだと思っているようなので、
さらにたちが悪いと思います。


posted by たんぽぽ at 22:53| Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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