批判回避のための「逃げ道」を作っていると
思われる選択的夫婦別姓の反対派は、
「選択的夫婦別姓の可否はいまやらなくていい、
ほかに重要法案がある」とも言っています。
積極的に賛成でも反対でもないけど、それより優先すべき法制定や法改正があるのでは?対外制作や被災地支援、コロナ関連など急を要する議論があるのでは?だったら、夫婦別姓の可否は今やらなくてもいい
— えり (@AUZ61s3fwNB73oG) July 18, 2020
これも反対派にありがちな優先順位論です。
直接選択的夫婦別姓について議論すると
かなわないので、優先順位が低いと言うことで、
議論の妨害をしようというのでしょう。
「ここでも「夫婦別姓より経済を語れ」」
「争点化反対、是非は賛成の精神構造」
7月23日エントリでも触れましたが、
選択的夫婦別姓は40年ほど議論しています。
法制審議会の答申書が1996年ですから、
それからでも24年が経過しています。
「選択的夫婦別姓は問題になり続けてきた」
国連女子差別撤廃委員会から、
選択的夫婦別姓を実現するよう、
日本政府はこれまでに5回勧告を受けています。
そして2020年の現在、夫婦別姓が選択できず、
夫婦同姓が強制されるのは世界中で
ほぼ日本だけとなっています。
このような状況にある選択的夫婦別姓は、
相当に緊急を要すると言わざるをえないです。
本来ならとっくに実現してよいものが
いまだに実現しないのですから
優先順位はかなり高いことになるでしょう。
ほかの法案をしばらく棚上げしてでも、
選択的夫婦別姓法案の可決に尽力しても、
まだたりないくらいだと思います。