2020年04月18日

不合理なのは夫婦同姓の強制

前のエントリの続き。

選択的夫婦別姓の反対派「オチパク」は、
「夫婦同姓の合理性は自明の理」とも言っています。

すごい自信たっぷりなようですが、
いったいどこが「自明の理」なのかと思います。
「夫婦同姓の強制」が不合理なことこそ、
「自明の理」というものです。

 


夫婦同姓の強制は、結婚するふたりのうち
片方に望まない結婚改姓をさせます。
結婚改姓によってアイデンティティ、
職業上のキャリア、改姓手続きの負担が
発生するので、とても不合理です。

そうした結婚改姓の不合理を、
結婚するふたりのうちひとりだけが
背負うのも不公平で不合理です。

さらに夫婦どちらの苗字でも選べるとしながら、
実質的に女性が改姓すると決まっているのも、
ジェンダー差別的で不合理です。


これらの夫婦同姓の強制の不合理を
なくしたものが選択的夫婦別姓です。
夫婦のどちらも結婚改姓しない選択ができるので、
結婚改姓の不合理を片方の配偶者だけが
負担する不合理が解消されます。

また従来通り夫婦同姓も選択できるので、
これまでの慣習どおり夫婦同姓を
選択したい人たちの選択を
さまたげないという観点からも、
選択的夫婦別姓は合理的です。

「夫婦同姓の強制の不合理は自明の理、
その不合理をなくしたものが選択的夫婦別姓」
というのが適切な認識です。


posted by たんぽぽ at 18:49| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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