選択的夫婦別姓の反対派「オチパク」は、
「夫婦同姓の合理性は自明の理」とも言っています。
すごい自信たっぷりなようですが、
いったいどこが「自明の理」なのかと思います。
「夫婦同姓の強制」が不合理なことこそ、
「自明の理」というものです。
優劣がない?
— オチパク (@yampisun40) April 5, 2020
あると考えられているからこそ、問題になっているのです。
同氏の合理性については自明の理ですよ。
その合理性を無くしたものが別氏です。
夫婦同姓の強制は、結婚するふたりのうち
片方に望まない結婚改姓をさせます。
結婚改姓によってアイデンティティ、
職業上のキャリア、改姓手続きの負担が
発生するので、とても不合理です。
そうした結婚改姓の不合理を、
結婚するふたりのうちひとりだけが
背負うのも不公平で不合理です。
さらに夫婦どちらの苗字でも選べるとしながら、
実質的に女性が改姓すると決まっているのも、
ジェンダー差別的で不合理です。
これらの夫婦同姓の強制の不合理を
なくしたものが選択的夫婦別姓です。
夫婦のどちらも結婚改姓しない選択ができるので、
結婚改姓の不合理を片方の配偶者だけが
負担する不合理が解消されます。
また従来通り夫婦同姓も選択できるので、
これまでの慣習どおり夫婦同姓を
選択したい人たちの選択を
さまたげないという観点からも、
選択的夫婦別姓は合理的です。
「夫婦同姓の強制の不合理は自明の理、
その不合理をなくしたものが選択的夫婦別姓」
というのが適切な認識です。