2020年04月11日

夫婦別姓反対派の発言が可視化される

4月4日エントリの続き。

自民党・愛媛県議の森高康行の発言に
批判的なツイートを集めたトゥゲッター
収められているツイートです。

「夫婦別姓だと犯罪が増える」と言う人が、
ついに可視化されるようになったと、
このかたは言っています。

 


「夫婦別姓で犯罪が増える」というのは、
選択的夫婦別姓の反対派の主張としては、
よくありがちなもののひとつです。

それでもいままでは「犯罪が増える」と
言う人が、社会的影響力のある中から
出てきて、メディアで話題になることは
なかなかなかったと思います。

なぜ「夫婦別姓だと犯罪が増える」などと
臆面もなく言う人が視界に入るように
なったのかを、少し考えておきます。


選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は、
朝日新聞やJNNの世論調査では
2割前後と少数になっています。

「選択的夫婦別姓・ふたつの世論調査」


このくらい少なくなってもまだ反対する人
というのは、物議をかもす発言を
平気でやるようなクオリティの人が多い、
ということが考えられます。

あるいは反対派(非共存派)は
「残り2割」まで追い詰められたので、
本来なら言わないで隠しておくことを
隠す余裕がなくなってきた
ということかもしれないです。


かつて選択的夫婦別姓に反対の主張を
展開していた有名人や識者は、
サイボウズの青野慶久氏らが
夫婦別姓訴訟を起こすと表明したあたりから、
だまりこむようになっています。

「沈黙する夫婦別姓反対派」


まがりなりにもクオリティのある
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は
すでになにも言わなくなっている
ということではあるようです。


社会のほうも選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)の発言に関心を持ち、
その異様さを問題視するようになった、
ということもあると思います。

かつて自民党が下野していたころの
選択的夫婦別姓に関する発言を掘り返して、
取りざたすることも出てきています。

「11年前の選択的夫婦別姓反対派の請願」
「2010年・選択的夫婦別姓に反対した自民党」

発言があった当初はかえりみられず
ほとんど問題視されなかったのであり、
それゆえ最近になって発言を
「発掘」することになったのでした。

「夫婦別姓だと犯罪が増える」発言も、
ひとむかし前なら、ほとんど注目されることなく、
それゆえ問題視されることもなく、
過ぎ去ったのではないかと思います。


posted by たんぽぽ at 17:05| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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