自民党・愛媛県議の森高康行の発言に
批判的なツイートを集めたトゥゲッターに
収められているツイートです。
「夫婦別姓だと犯罪が増える」と言う人が、
ついに可視化されるようになったと、
このかたは言っています。
「選択的夫婦別姓は犯罪増えないか」 導入求める請願審査で愛媛県議暴論、不採択に - 毎日新聞 https://t.co/0TaFUOJu5W
— Kyoko HANADA(花田 経子) (@cchanabo) March 16, 2020
とうとう犯罪が増える説まで唱える人を可視化するようになったのか(笑えない
「夫婦別姓で犯罪が増える」というのは、
選択的夫婦別姓の反対派の主張としては、
よくありがちなもののひとつです。
それでもいままでは「犯罪が増える」と
言う人が、社会的影響力のある中から
出てきて、メディアで話題になることは
なかなかなかったと思います。
なぜ「夫婦別姓だと犯罪が増える」などと
臆面もなく言う人が視界に入るように
なったのかを、少し考えておきます。
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は、
朝日新聞やJNNの世論調査では
2割前後と少数になっています。
「選択的夫婦別姓・ふたつの世論調査」
安倍首相の2020年2月4日の答弁「平成29年の内閣府の世論調査で、法改正で旧姓の通称使用の機会を広げるべきだという意見を含め夫婦は必ず同じ氏を表するべきだという意見が過半数を占めた」について。選択的夫婦別姓に関する最新の世論調査は。 pic.twitter.com/Iea8EwoVBv
— 三春充希(はる) ⭐みらい選挙プロジェクト (@miraisyakai) February 5, 2020
このくらい少なくなってもまだ反対する人
というのは、物議をかもす発言を
平気でやるようなクオリティの人が多い、
ということが考えられます。
あるいは反対派(非共存派)は
「残り2割」まで追い詰められたので、
本来なら言わないで隠しておくことを
隠す余裕がなくなってきた
ということかもしれないです。
かつて選択的夫婦別姓に反対の主張を
展開していた有名人や識者は、
サイボウズの青野慶久氏らが
夫婦別姓訴訟を起こすと表明したあたりから、
だまりこむようになっています。
「沈黙する夫婦別姓反対派」
マイノリティだと思いこんでいた側が、思いがけず冷静に反論してくるし、選択的夫婦別姓に関しては、青野さんの意思表示以来、賛同する人がわっと増えたからでしょう。反対派の著名人が沈黙し、議席を伸ばした立憲民主党も賛成を表明し、Twitter上ではマイノリティーが入れ替わった状態なのかも。 https://t.co/G3fjaVprge
— 3a8(ab) (@saya_fairyland) January 4, 2018
まがりなりにもクオリティのある
選択的夫婦別姓の反対派(非共存派)は
すでになにも言わなくなっている
ということではあるようです。
社会のほうも選択的夫婦別姓の
反対派(非共存派)の発言に関心を持ち、
その異様さを問題視するようになった、
ということもあると思います。
かつて自民党が下野していたころの
選択的夫婦別姓に関する発言を掘り返して、
取りざたすることも出てきています。
「11年前の選択的夫婦別姓反対派の請願」
「2010年・選択的夫婦別姓に反対した自民党」
発言があった当初はかえりみられず
ほとんど問題視されなかったのであり、
それゆえ最近になって発言を
「発掘」することになったのでした。
「夫婦別姓だと犯罪が増える」発言も、
ひとむかし前なら、ほとんど注目されることなく、
それゆえ問題視されることもなく、
過ぎ去ったのではないかと思います。